働く体を支える日々の食事。でも、「作る時間がない」「何を食べればよいのか分からない」と、おろそかにしていませんか? また反対に自己流だったり、美容意識が高過ぎたりすると、「必要な栄養素」が取れていない場合もあります。連載「働く女性のための正しい食生活」で10回にわたって取り上げた話をまとめました。ぜひ、正しい食生活についておさらいしましょう。
【1】女性が欠いている栄養素をチェック
ダイエットをしていたり、忙しいために朝食を食べなかったりして、つい食事を抜いていませんか? 一般的な活動量の20~30代女性の必要エネルギー量は2000kcalとされていますが、予防医療コンサルタントの細川モモさんたちの調査によると、実に89%の女性が必要摂取量を取っていませんでした。
さらに食事の摂取量が少ないため、体に必要なビタミン類、鉄、カルシウム、マグネシウムなども足りない「栄養砂漠状態」。この状況を改善し、体に必要な栄養素を取るためには「たんぱく質の摂取」が鍵。日々の食事でどうやって取り入れればよいかを紹介します。
また、自らの健康チェックに欠かせない「健康診断」ですが、実は健康診断の項目は男性向けのものが多いそう。確認しておくべき項目についても知っておきましょう。
詳しくは ⇒ こんな食事じゃ体は砂漠化…女性が欠いている栄養素(第1回)
【2】軽い気持ちで「朝食抜き」はNG
朝は食欲がない、ダイエットにもなるしちょうどいい……と軽い気持ちで朝食を抜いていませんか? 中には「朝はデトックスの時間帯だから食べないほうがよい」と信じている人もいるかもしれません。
でも、ファッション感覚で朝食を抜くダイエットは、健康にも逆効果。実は朝食を食べている人のほうが「疲れにくく」「冷えにくく」「気持ちのアップダウンが少ない」といったデータが出ています。さらには「人生の満足度も高い」という説までもあるのです。「朝食を食べるべき本当の理由」を確認しましょう。
詳しくは ⇒ 「日本女性に朝食が必要な本当の理由」をちゃんと知る(第4回)
【3】「自己流ヘルシーな食事」で安心しないで
朝はグリーンスムージー、昼食・夕食は野菜を中心にしたローカロリーメニュー。食べ過ぎた翌日には野菜や果物で作ったジュースで体をリセット──こんな美容意識の高い食生活を送っている人は要注意! 実は体に必要な栄養素が足りておらず、生理痛や無月経の原因となったり、将来的には糖尿病、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)などの症状を引き起こしたりする心配があるのです。
一般的な活動量の女性に必要な2000kcalを「何を」「どうやって」食べればよいか、1日の食事をシミュレーションしながら、そのポイントを紹介します。
詳しくは ⇒ 「自己流ヘルシーな食事」が健康の害に 何が間違い?(第2回)