どの家のキッチンにもある小麦粉をはじめ、便利なホットケーキミックスやお好み焼き粉などの「粉もの」。これらは、どこに保管していますか?あまり劣化することがなさそうな気もするものですが、実は「ダニ」の温床になる可能性があります。注意点を、アレルギー対応食などや安全な食品の情報を提供する「クミタス」を主催する石川麻由さんに聞きました。

 「ダニ」といえば、布団の中や、ほこり・ハウスダストの中にいるもの、というイメージがあると思います。そうした場所はもちろんですが、実は食品中にも含まれることもあるので要注意です。

 ダニを含む食品を食べると、アレルギー症状が出る場合があります。ダニによる即時型アレルギーの症状には、呼吸困難など呼吸器系、皮膚のかゆみなど、重症例では血圧や意識の低下といった症状を伴うアナフィラキシーショックが起こることもあります。

幅広い食品が対象に

 ダニは、でんぷんやたんぱく質、旨み成分などを含むものに繁殖しやすく、お好み焼き粉、天ぷら粉、ホットケーキミックス、粉ミルクといった粉末食品、煮干し、かつお節、魚粉、干し椎茸、スナック菓子、乾燥ビール酵母、砂糖、ココア、きな粉、香辛料、ドライフルーツ、チョコレート、そして味噌からも検出された報告があります。

 食品中に混入するダニは家の中にいるダニで、ヒョウダニ、コナダニ、チリダニなどが含まれますが、成長が速く、10日ほどで卵から成虫になる種類もあります。

キッチンまわりは繁殖しやすい環境

 ダニが繁殖する条件として、温度は20~30度、湿度は60%以上が挙げられますが、キッチンまわりは室内でも高温多湿な場所でもあり、上記条件を満たしやすい環境です。

 「粉ものは腐らないから」と開封済みの状態でキッチンまわりに置いておくと、知らず知らずのうちにダニが混入し、食品がダニの温床となって、繁殖させているかもしれません。