• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

元気な赤ちゃんを授かるために、いま必要な6つの準備(2/2)

2015年9月16日

もし今、妊娠したら……あなたの体は大丈夫? 今やっておくべき準備とは

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

母体がやせていると子供がメタボ化しやすい!?

 また最近、大きな問題になっているのが、女性の“やせ”だ。20代の約5人に1人、30代の6人に1人が、BMI 18.5未満のやせに該当(下のグラフ)。やせだと、妊娠しにくいことがある上、生まれてくる赤ちゃんにも問題が。2500g未満の低出生体重児になるリスクが上がり、将来、2型糖尿病や高血圧、メタボリック症候群などの生活習慣病になる危険性が増すと指摘されているのだ。

20代の5人に1人が「やせ」
20代と30代の女性のやせ(BMI18.5未満)の割合を示したもの。2013年は20代が21.5%、30代は17.6%。BMIは体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}で算出。最も病気になりにくい値は22とされる。(データ:国民健康・栄養調査)
低体重で生まれる子どもは何が心配?
2型糖尿病
虚血性心疾患
メタボリック症候群
本態性高血圧
脳梗塞
脂質異常症
神経発達障害
…などの発症リスクが上がる

低体重で生まれると、将来、これらの病気になるリスクが高まる。胎児期には、最初の約1000日間の母体の体内環境が、病気の素因を作ると報告されている。

「母体がやせた状態だと、胎児は飢餓状態を生き延びられるような体にプログラムされてしまう。その結果、普通に食事をしてもより太りやすくなり、生活習慣病になるリスクが増すと考えられる」と片桐准教授。

 母体の体内環境は胎児に大きな影響を及ぼす。やせだけでなく、肥満や喫煙も同じ。今のうちから適正体重を目指し、喫煙している人は禁煙しよう!

 また、妊娠できる体を維持するには冷えの改善も重要だ。「骨盤内の血流がよくないと、卵巣機能も低下しやすい」と片桐准教授。下グラフは、卵巣の血流状態と体外受精の成績との関係を調べたもの。血流状態がよいほど、受精率、妊娠率ともに高い。「お風呂はシャワーだけですまさず、湯船につかって体を温める、運動する、体を締め付ける衣類を着ないなど、日ごろから骨盤内の血流をよくするよう心掛けて」と片桐准教授。「いつか赤ちゃんを」と思っている人は今から準備を!


血流が悪い人は妊娠しにくい
不妊治療で体外受精をした22~43歳の女性56人が対象。三次元ドップラー超音波で卵巣の血流を測定し、受精率、妊娠率との関係を調べた結果、卵巣の血流状態が悪い人ほど、受精率と妊娠率は低かった。(データ:Human Reproduction;17,4, 950-955, 2002)
不妊治療は大きく4段階
年齢に応じてより高度な治療に早く進む

排卵に合わせて性交する「タイミング法」から、「人工授精」、「体外受精」と、より高度な方法へとステップアップしていくのが不妊治療の基本。ただし、年齢が高い場合は早めに高度な段階に進むことも多い。高度な不妊治療とはいえ、妊娠・出産率は女性の年齢が上がるにつれ低下する。特に30代後半になったら、少しでも早く始めたい。

―――● タイミング法 ●―――

基礎体温や経膣超音波検査などから、排卵日を正確に予測。それに合わせて性交をする。当日だけでなく、その前後に複数回するといい。

―――● 人工授精 ●―――

男性の精液を採取し、よい状態の精子を選択して洗浄。女性の子宮の奥へ注射で注入する。精子が少ない、射精障害がある場合などに効果的。
男性の精液を採取。その中から、よく動く元気のよい精子を選び、洗浄。それを女性の子宮の奥に注入する。


―――● 体外受精 ●―――

卵巣から卵子を、男性から精子を採取。それらを培養液の中で受精させ、受精卵を子宮に移植。1回当たりの妊娠率は年齢によるが、一般に30~40%。
採取した卵子と精子をシャーレの中で受精させ、その受精卵を子宮に戻す。不妊治療の中では最も妊娠率が高い方法。


―――● 顕微受精 ●―――

卵子と精子を採取し、顕微鏡で見ながら1個の精子を細いガラス針で卵子の中に注入する。精子の状態がよくない場合に行われる。

いつか赤ちゃんが欲しい人が
気になっている「卵子凍結」って?
自分の卵子を採取して保存する「卵子凍結」。本来はがんなどの患者が対象だが、最近は将来の妊娠に備えたいと未婚女性の利用が増えている。「ただ、この方法で将来の妊娠が保証されるわけではない。凍結した卵子で妊娠できる確率は、通常の体外受精の半分程度でしかない。また卵子は若くても、母体は着実に老化することを忘れないで」(片桐准教授)。

取材・文/佐田節子、イラスト/柿崎こうこ、構成/黒住紗織

プロフィール
片桐由起子
東邦大学医療センター 大森病院産婦人科(東京都大田区)
准教授

片桐由起子
専門は不妊治療。「40歳になっても高度な不妊治療を受ければ、必ず妊娠できると思っている人が多い。でも、体外受精の成功率も年齢とともに低下する。特に37~38歳からは急減し、流産率も高くなる。妊娠したい人は一刻も早くスタートを切って」

道端カレンさんと、元気な赤ちゃんを
産み、育てるための最新情報を学びませんか?
 今、約30%もの妊婦さんが飢餓の傾向にあると言われ、妊娠前や妊娠中の栄養不足が、産まれてくる子どもの将来にわたる病気のリスクを高めてしまうことがわかってきました。健やかな妊娠・出産・育児を考えるとき、正しい知識を持っていることは強い助けになります。
 セミナーでは、専門家が元気な赤ちゃんを産むために妊娠前から気を付けたい栄養の情報や、赤ちゃんを将来の生活習慣病から守るための方法などの 最新情報を分かりやすく話してくれるほか、モデルの道端カレンさんも登場。一緒にみなさんと語り合います。
(主催:日本DOHaD研究会、日経ヘルス/共催:早稲田大学理工学術院)

日時:2015年9月21日(月・祝) 13:30~16:25(開場13:00)
場所:早稲田大学国際会議場 井深大記念ホール(東京都新宿区西早稲田1-20-14)
無料(300名)

詳細・お申込みはこちら日本DOHaD研究会・市民公開講座

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

この記事は役に立ちましたか?
働く女性のための「日経ウーマンオンライン」最新記事のお知らせを好きな方法で受け取れます。

  • メールアイコン

    11万2千人

    無料メルマガを購読する

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

関連キーワードから記事を探す
健康知識

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

  • 仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ
    日経ウーマン 11月号

    特集:1年後、私が劇的に変わる!「すごい手帳のコツ300」【特別付録】その1:アフタヌーンティーコラボ オリジナル万年筆 /その2:冊子『まんがで分かる!お金がどんどん増えるルール』」

  • もっと健康に、もっと美しく
    日経ヘルス 11月号

    特集 ゆがみ解決!たるみも消える!10日間体幹リセットで美姿勢!腹ペタ!別冊付録 脱・むくみ体質 リンパ流しバイブル」

  • 働くママ&パパに役立つウェブマガジン
    日経DUAL 10月号

    「日経DUAL」10月号は「ウチの子にぴったりな進路はどれ? 受験&進学総覧」「企業で人生成功させる必須6条件」2本の大型特集のほかに、【妊娠・復帰】【保育園】【小学低学年】【小学高学年】と、子どもの年齢を4つに分類し、それぞれの年齢で今知りたいノウハウをお届します。「不妊治療 顕微授精では精子の質的低下を補えない」「伝説のコーヒー店『カフェ・バッハ』女店主が作る子ども向けおやつ」など注目の記事も満載です。

働く女性 必読の書

おすすめ本日経ウーマンの本日経ヘルス&プルミエの本

もっと見る

キャリア&スキル
就職・転職
働き方
副業
お仕事術
コミュニケーション術
資格・語学
マネー
PC・スマホ
教養・マナー
ウーマン・オブ・ザ・イヤー
ヘルス&ビューティ
ダイエット
カラダの悩み・病気
メンタルヘルス
健康レシピ・食材
メイクアップ
スキンケア
健康知識
ライフ
恋愛・結婚
人間関係の悩み
お買い物・節約術
整理・収納
ファッション
グルメ
エンタメ
旅行・お出かけ
暮らし方

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

PC版 | モバイル版

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ