12月19日、MARUZEN&ジュンク堂書店・渋谷店で中西モナさんの『モナ 本当の私』(日経BP社)の出版を記念したトークショーが行われた。
「人はピンチの時こそ真価が問われる。何度も試練を乗り越えてきたモナさんの軌跡を伝え、世の女性を元気づけられれば」という「日経WOMAN」の麓幸子編集長のラブコールに応える形で誕生した今回の本。
モナさん自身もこれまでの自分をリセットし、山本モナから中西モナへと新たな道を歩み始めた今、半生を振り返ってみたかったという。

ハーフとして生まれ孤独を抱えていた子ども時代、ジャーナリストになるために勉強に打ち込んだ学生時代、報道志望だった朝日放送社員時代。そしてフリーキャスターとなってからの二度の謹慎。芸能界引退。不妊治療に取り組んだことなどが余すところなく書かれている。特に謹慎中は「もしも自殺したら、マスコミは『モナ叩きをして悪かった』と反省してくれるだろうか」とまで思い詰めたが、それでも前を向き、這い上がってきた強さには胸を打たれる。モナさんはこうも言う、「ストレスは100%、心の栄養になります。その時は辛くても、どんなどん底からでも、人は前を向いていけるんです」。
今後はキャスターやタレントとしてではなく、女性たちがパワフルに、楽しく、自由に生きていけるための情報を発信していきたいそうだ。例えば不妊治療についてもブログで発表すると、同じ悩みを持つ人たちから大きな反響があった。女性ならではの悩みや、世の男性から「女のくせに」と言われる生きづらさ──そういった問題を解決する手助けがしたいと望んでいる。

トークショー後のサイン会では、著書を読んだ人たちから「モナさんは私の憧れです」「モナさんに対するイメージが変わりました。私も社内でレッテルを貼られていて……でも負けずに頑張ります」「私も不妊治療で赤ちゃんを授かりました」といった声が寄せられ、涙ぐむ人も多かった。その一つ一つにモナさんは「ありがとう」「大丈夫だよ。私でも立ち直ってるんだから」「マタニティ生活、頑張ろうね。体に気をつけてね」と言葉を返していた。人一倍、真っ直ぐな性格ゆえに誤解され、傷ついてきたからこそ、人の痛みに寄り添うことができる。これからも中西モナさんの言葉に耳を傾けていきたい。
『モナ 本当の私』(1365円、日経BP社)

仕事、恋、人間関係、不妊など、これまでの半生で経験してきたことを赤裸々に綴った著者初の自叙伝。会社員時代に感じた、女性としての生きづらさや、フリーアナウンサー時代に経験した挫折体験を紹介しつつ、結果的にはどんなことがあっても前を向き続けてきた自身の考え方や生き方を紹介している。
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