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娘の「パパ欲しい」に胸が痛む(2/2)

2010年12月16日

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パパとママどちら?幼い娘にさせてしまった究極の選択

 「娘を取られるかもしれない」

 そう思うと不安で不安で、眠れない日もあった。

 当時、裕子さんの職業は医療機関で働く看護師。月に数日は必ず夜勤がある。「幼い子どもを育てるには適さない環境なのでは?」と夫側の弁護士に再三、指摘された。職場の同僚と飲みに行った際の写真を意図的にトリミングされ、「男と遊び歩いている」とも言われた。

 決め手になったのは、娘の一言だった。一度、機会を設けて家庭裁判所の担当官が娘に聞いたのだ。

 「○○ちゃんは、パパとママ、どちらと一緒にいたいですか?」

 少しの間を置いて、娘は「ママ」と答えてくれた。

 「彼女には究極の選択を迫ってしまった。幼いなりにつらかったと思います」

 離婚して最初の3年間は娘と二人暮らし。保育園に預け、実家の親の手も借りながら、育ててきた。離婚後に転職した勤務先と話をし、早朝に家を出て7時過ぎには出社、15時過ぎには会社を出るようなスタイルで働かせてもらった。

「仕事があったからこそ何とか生活してこれた」と思うけれど、同時に仕事があるからこそ、娘には寂しい思いをさせてきた。

 あれは、保育園の年長の頃だったか、「ママ、仕事辞めてよ。ずっと一緒にいてよ」と娘が泣いてぐずった時期があった。

 「ママがお仕事しないと、保育園に行けなくなっちゃうよ。小学校にも行けなくなっちゃうんだよ。ご飯も食べられないよ。それでもいいの?」

 泣かれるたびに、そう諭した。今思えば、嫌な言い方だった。でも、自分も必死だった。

取材・文/田中美和 写真/小林キユウ

日経ウーマン 2010年6月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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