体と心を同時に癒やせるマッサージは欧米をはじめアジアの国々でも人気が高い近年は特に現代医学が太刀打ちできない病気や不調をケアする代替手段として期待され、多くの研究報告が蓄積されつつある。その中から最新データをご紹介しよう。

 まず、マッサージの健康効果は大きく分けて二つある。

 一つは心に対する効果だ。不安、うつ、怒りなどのネガティブな感情が和らぎ、気分が落ち着いたり活気が出てくる。

 もう一つは体の不調をダイレクトに和らげる効果。肩こり、腰痛、頭痛などの痛みをはじめ、むくみや炎症を抑える作用も確かめられている。

 さらに、がんや慢性疲労症候群、線維筋痛症といった“現代の難病”を抱える人のQOL(生活の質)を向上させる効果があることもわかってきた。

 研究成果は欧米を中心に続々報告されている。ほとんどの研究データはセルフマッサージではなく、経験豊富なマッサージ・セラピストによるものだ。これは、マッサージを通して人の手のぬくもりや思いやりを伝える“手当て”としての効果の検証を狙っているから。実際、精神的な要因の影響が強い不調ほどマッサージを受けることによる効果が出やすいようだ。効くメカニズムも近年、明らかになりつつある。

 マッサージで癒やされたい人はまず身近な人にやってあげるのがお薦めだ。効果を実感できれば、相手からもお返しのマッサージをしてもらえるはずだ。