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引っ越す度に、フルオーダーの家をリノベでかなえる

2011年12月7日

 「あと2週間で、出産予定日なんですよ」と、大きなお腹を抱えて笑顔を見せる坂田夏水さん。彼女は設計事務所から工務店、不動産会社とキャリアチェンジしながら経験を積んできた、まさに「中古リノベのプロ」だ。現在は、リノベーションに特化したデザイン会社「夏水組」代表として、次々と斬新なリノベーションやシェアハウスを手がけ、注目を集めている。そんな坂田さんは、プライベートでもリノベーションを楽しみ、有効に活用してきた。
 初めて中古マンションを買い、住みながらセルフリノベーションしたのは27歳のときのことだ。解体工事のほか電気、水道、ガスなどインフラの改修はプロにまかせたものの、内装は坂田さんと友人が手を動かして仕上げた。リノベーション費用を抑えつつも、好みの空間をしっかり実現した。
 「会社が忙しくて使い損ねていた貯金200万円を頭金にし、渋谷の1400万円の物件を住居として購入したんです。月々のローン返済額は相場の家賃より安く設定し、すでに完済。後に、リノベしていない同じ間取りの住戸と比べて数万円高く賃貸に出せました」
 次は、会社を起こして間もなく、吉祥寺に小さなビルを買い、オフィス兼自宅にリノベーション。社員が増え手狭になったことを機に、移り住んだ現在の住まいは、家族3人にふさわしい閑静な住宅地にある160m2の一戸建てだ。築48年のうえ、しばらく空き家だったためボロボロだったが、「縁側に並ぶ木枠の窓を開けてみたら、引っ掛かることなくすーっと袋戸に収納できた」ことから、古くても家にゆがみが出ていないと判断、入居を決めた。
 ここでも解体やインフラの改修工事は外注し、室内はセルフリノベ。趣のある在来木造の家に、海外旅行のたびに買い集めた壁紙やドアノブなど、洋風のアイテムを大胆に組み合わせ、ギャラリーにも似た個性的なマイホームへと変身させた。ちなみに、この家は実は賃貸物件。家賃は1軒目のマンションの賃料で賄っている。中古リノベを活用し、常に生活の変化に合わせて住み替えているのはさすがだ。
 「中古リノベなら、同エリアの新築と同程度か安いコストでフルオーダーの家に住めます。売却がうまくいけば、少なくともその期間支払うはずだった賃料と相殺にもなる。生活スタイルの変化が多く、住まいにこだわりを持つ女性に向く方法なのでは?」
 では、坂田さんのように、自分の価値観に合い、オトク感のある物件を手に入れるコツは何なのだろうか?
 「古くても、“磨けば光る”物件を見極めてリノベすることですね。その物件の安全性、機能性が担保され、抑えたコストでリノベが可能かどうかは、信頼できるリノベ関連のプロに確認してもらうことをオススメします」

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