体が本当に欲しがっている食べ物、
控えたい食べ物を知ろう
藤井(編集長) 皆さん、巡り改善プロジェクトにようこそ! これから薬膳(やくぜん)を学びながら、体の巡りをアップする食習慣を身につけて、楽しくおいしく、不調を解消していきましょう。今日は薬膳カウンセラーの阪口珠未(さかぐちすみ)先生に基本を伺いましょう。
メンバー よろしくお願いします!
阪口 皆さん、メモをとる準備ばっちりで、やる気満々ですね。薬膳といっても難しいことはなく、身近な食材で気軽に始められるんですよ。まずは、お茶から試してみませんか(オリジナルのブレンドティー「癒やしのスパイスティー」をふるまう)。
お茶一杯から薬膳は始められる
なおこ ほのかにスパイシーな味で、香りに癒やされます。
けいこ 体がポカポカしてきた。
阪口 ショウガやブラックペッパーが入っています。これも立派な薬膳。生活に取り入れやすいことから試していきましょう。皆さんからいただいたお悩みメモによると、冷えに悩んでいる人がほとんどですね。
きくこ この時期は特にしもやけがひどくて…。しもやけも巡りと関係があるんですか?
阪口 もちろん関係あります。私も子供のころ、しもやけがあったんですが、祖母が靴下の中に唐辛子を入れてくれたんです。するととても楽になって。これが、食べ物の力を体感した原体験。体を巡らせる食材を上手に取り入れると、冷えは解消しますよ。ただし、同じ食べ物がすべての人に同じように働くとは限らない。
メンバー へぇー。
阪口 そもそも「巡り」がいいとは、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」がうまく流れている状態と考えられます。まず「気」の巡り。気というのは全身を回るエネルギーのようなもので、食べ物から作られます。胃腸の働きが弱いとどんなにいい食べ物を食べてもちゃんと消化吸収されず、気の巡りも悪くなります。浅い呼吸も、気の巡りが悪いサインです。
けいこ パソコンに向かうと、つい呼吸が浅くなります。
阪口 時々深呼吸するだけでも気の巡りが良くなりますよ。息を吐いてから吸う順で行うのがポイント。気が巡ると、「血」も巡ります。中医学では、古い汚れた血液が溜まったお血状態が続くと、新しい血液が作られないと考えます。ストレスや冷えで血流が滞ることが原因なので、青魚など血行を促進する食材が効果的です。
まみ サバやアジを食べるだけでもいいんですね。
阪口 料理講習の生徒さんで、サバのブイヤベースで月経痛が軽くなった人もいましたよ。
藤井 西洋医学でも魚には血液サラサラ成分のDHAが豊富として推奨されていますね。
阪口 最後に「水」の巡り。むくみやすい人は、水の巡りが悪い証拠。日本の気候は湿気が多いので、ただでさえ体に水がたまりやすい。でも、白砂糖のとりすぎが水分をためこむ大きな要因って知っていましたか?
メンバー そうだったんだ〜。
阪口 これら気・血・水の巡りのバランスによって、体質は主に「気虚」「陽虚」「血虚」「陰虚」の四つに分けられて、それぞれに必要な食べ物と避けるべき食べ物が違ってきます(次ページ参照)。




