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残留農薬カット5つのコツ

2010年3月17日

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 体の機能や免疫力を高めるための優秀食材である野菜。ビタミン、ミネラル、食物繊維などの補給に毎日たっぷりとりたいが、最近は残留農薬が心配……。そんな人も多いだろう。

 09年の中国産ギョーザや冷凍野菜などの問題以降、一気に食の不安をかきたてる大きな要素となったのが残留農薬だ。

 とはいえ、残留農薬についての正しい情報は意外と知られていないもの。たとえば“残留”というと、作物が生育の過程で使われた農薬が、どんどん蓄積していくように考えがちだが、それは違う。

 農薬は、作物の種類によって散布する時期や回数などは異なるが、時間がたつと光や微生物によって分解したり、雨や風で飛散したりする。そのため、蓄積していくわけではなく、収穫前の一定期間に使用されたものが残留することが多いのだ。

「ニュースで、『Aの食品から基準値の2倍の残留農薬が検出された』という事件が報道されると、消費者は“2倍”という比率だけに反応してしまう。でも、農薬によって残留の基準値は異なるので、“何がどれだけ残留していたか”を明確にしないと、本当の危険性はわからない。多くの場合、野菜や果物の残留農薬濃度は、基準値(下参照)よりかなり低い」と話すのは、東海コープ事業連合商品安全検査センターの斎藤勲センター長だ。

 農薬の使用実態も以前とは変化している。「最近は、有機リン系をはじめ、残留しやすい農薬の使用を減らしたり、低毒性のものを少量散布するなど、生産者側でもより安全性を高めた農薬の使い方を心がける傾向になってきた」と、女子栄養大学の桑原祥浩教授。

農薬が残りやすいのは葉物など地上で育つもの

 また、農薬には害虫を防ぐ殺虫剤、カビや病気を防ぐ殺菌剤などがあるが、大半は作物の上からまかれるので、土から出ている素材の表面に残りやすい。野菜の種類でいえば、ホウレン草や小松菜などの葉物、キュウリ、ピーマン、トマトなど地上で育つものに残留量が比較的多く、地中で育つ根菜類は少なめなのも、このためだ。

 つまり、食べるときに素材の表面から農薬を取り除く処理を心がければほとんど心配はないということ。「皮をむいて食べるバナナやかんきつ類は、まず心配しなくていい」と斎藤センター長。また、皮をむかなくても「ゆでる、こすり洗いをするなどの下ごしらえで残留農薬はかなり落ちる」と、食品問題研究家の増尾清さんもアドバイスする(詳しくは次ページ)。

 正しい知識を持ったうえで、安全に食べる方法を知っておけば、野菜、果物をもっとおいしく楽しめるはず。次ページでは、超カンタン! な残留農薬カットのテクニックを紹介する。

食の安全キーワード Q&A

残留農薬って?
残留農薬って?
農薬には殺虫剤、殺菌剤、除草剤などがある。水溶性のものと油溶性のものがあり、水溶性の方が比較的落ちやすい。農作物によっても農薬の種類や散布の時期などは異なるが、生育中に散布したものすべてが「残留農薬」として蓄積するわけではない。例えばリンゴから検出された農薬は収穫前2~3カ月に散布されたものだったというデータもある。散布された農薬は、日光や微生物などによって分解されることも多い。

ポジティブリスト制って?
厚生労働省が2006年5月末から施行した制度。生鮮食品から加工食品まで、すべての食品を対象に、農薬、動物性医薬品、飼料添加物の残留基準値(下参照)が定められ、それを超える場合は、販売を原則禁止する制度。通常、国内では使用が想定されないため基準が設定されていなかった農薬でも、残留基準値は一律0.01ppm以下とすると設定された。

残留農薬の基準値って?
残留農薬の基準値は、十分な安全を配慮して決められる。ひとつの農薬に関して、生涯にわたって毎日摂取し続けても体に影響がないと考えられる量を一日摂取許容量(ADI)といい、動物での無毒性量の100分の1で求める。実際には、1日当たりの量を体重1kg当たりとし、「0.02mg/kg/日」のように示される。農薬の残留基準値は、このADIを超えないように、実際の食事を想定して食品に設定される。

有機農産物って?
種まき、植えつけ前2年以上、JAS法で禁止されている農薬や化学肥料を使用しない田畑で生産された農産物のこと。また、遺伝子組み換え由来の種苗を使用しない、栽培の際も化学合成した農薬、肥料を使用しないことも条件。登録認定機関の書類審査や実地試験をパスし、有機JASマーク(左参照)がつけられたものでなければ「有機」「オーガニック」の表示ができない。

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