現役銀座クラブホステスが明かす 女子が知らない「銀座の夜のクリスマス」 下

「ああ、今からノルマ達成できないの目に見えてるのにどうしよう。罰金引かれてばっかりでお金なぁーい。子供にせがまれてるんだけど、FFのソフトなんて買ってあげられないかもしれない」
更衣室で口紅を引きながらボヤきまくっているのは小学生の男の子の母親、R子さん(仮名)です。
意外に思われるかもしれません。女の華と色を売る銀座の世界には子育てママが結構いるんです。特にうちは多め。いや、多すぎかも。在籍20名中私が本人から打ち明けられているだけでも5人はいます。あとアヤしいな、というのが最低2人はいるかな。
また、さらに意外思われるでしょうが、銀座のホステス=高収入というのは今となっては昔の話。基本給が減ってるうえになにかと罰金が引かれるわ、それなのに美容院は毎日必ず行かないといけないわ(これも行かなければ罰金)、毎月1度はドレス新調しないといけないわ(これもちゃんと新調しないと罰金)でタイヘン、タイヘン。
だから、月100万円以上稼いでいるホステスなんてほんのひと握り。いわゆる「座って5万」クラスのうちの店でそのくらい稼いでいるのは3人いるか? この世界、お互いギャラについては聞かない言わないがマナーなのではっきりとは分かりませんが、だいたいそんなもんでしょう。
さて、時代は変わって水商売というものがどんどんカジュアルに、そして社会的認知度が高まってきているようですが、やはり「訳あってホステス」という女性は多いんです。
シングルマザーとして子供を育てるため、プラス母親の面倒も見るため。留学のお金を貯めるため、昼の仕事だけではやっていけないため、それから「天職だから」やっている人…。
そんなホステスたちがクリスマスをどう過ごしているかというと、ずばり、お仕事であります。のんびりカレシと過ごしたい、そんなことを夢想でも思えるホステスは今の世の中そうはいません。むしろ、今年最後の商機として営業に命を懸けたい。それが夜の銀座のクリスマスなのです。大げさな言い方に聞こえますか。
これまでなら12月は黙っていてもお客さまがわんさか来てくれる、ありがたーい月。リーマンショック直後の去年ですらそうでした。ところが、今年になって様相が激変しています。12月に入ったらきっと! と望みをかけていたにもかかわらず、中旬になっても「不景気っていったってさすがに年末だね」的な盛り上がりがみられません。




