手帳は“人生の設計図” 書き込むことで夢を実現! ワタミ 渡邉美樹社長の手帳術

2009年11月13日

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手帳


外食事業での成功に始まり、介護や農業、環境、宅配などの分野へと
進出して夢を広げ続けているワタミグループ社長の渡邉美樹さん。
20代前半から習慣にしているという、
夢を実現するための手帳&夢カード活用術を教えてもらいました

手帳があるからこそ人生設計ができる

わたなべ・みき
わたなべ・みき
59年生まれ。明治大学商学部卒業。92年に独自業態の居食屋「和民」を開発。学校法人郁文館夢学園理事長、NPO法人スクール・エイド・ジャパン理事長なども務める。最新刊は『「夢」を仕事に!〜12人の夢達人が伝えたい大切なこと〜』(あさ出版)

 外食事業の枠を超え、介護、農業、環境の各分野で成長を続けるワタミグループ社長の渡邉美樹さんは、「夢を実現できたのはすべて手帳のおかげ」と言い切る。「私にとって手帳は人生の設計図。設計図なしで家が建たないのと同じで、手帳がないと人生が成り立たない」

 渡邉式手帳術で最も重要なのが、手帳のポケットに入れていつも持ち歩く“夢カード”(1)だ。「夢や目標を掲げたら、カードに書くのが一番のポイント」と渡邉さん。移動中でもどこでも、日に何度もカードを取り出し、自分の夢を強くイメージするという。「イメージが潜在意識に入り込むことで夢は実現する。白黒のイメージじゃだめ。鮮明なカラーのビジュアルでイメージすることが大切なんです」

 夢カードに欠かせないのが「日付」の記入。渡邉さんは22歳で「24歳で社長になる」と宣言、見事に実現した。東証1部上場も、学校経営開始も、宣言した日付通り現実化されている。「“人生は有限”だということを、私は10歳のときに亡くなった母から教わりました。人間いつ人生が終わってしまうか分からないからこそ、一秒たりとも無駄にしたくないんです」

 こうして描いた夢を現実の計画に落とし込むツールが「手帳」だ。無駄がないよう、自分で予定を立て、用件が終わったら必ず赤鉛筆で消すのが渡邉式スケジュール管理の極意。「ぐわっと力を入れて赤で塗ると、気合が入るんですよ。達成感が味わえるのがうれしい(笑)」

 就寝前の15分は、日記を書きながらその日をリセットする時間に充てる。「反省をし、計画を修正する。極端な話、夢の最終目的はかなえることではありません。夢を追いかけることで困難を乗り越え、人間的に成長できる。そのプロセスにこそ、重点が置かれるべきなのです」

手帳
手帳は肌身離さず持ち歩くため、スーツの内ポケットに入る持ち運びしやすいサイズを選んだ。書き込み用のツールはボールペン。重要な個所はラインマーカーを引く。終わった予定を消すのは赤のダーマト鉛筆。思いを継続させるためにも同じツールを使うことが大事

 夢が見つからないとモヤモヤしている読者には、「まずは身近な夢について考えてみればいい」と渡邉さんは言う。

「例えば『あのバッグが欲しい!』と思うなら、それを持つ自分をイメージし、毎月貯金してみる。最初は物欲のような夢でも、成功体験が続くにつれ、徐々に大きな夢が描けるようになるものなんです」

 自身も若い頃には「車を買うという目標を手帳に書いていたこともありましたよ」と笑う渡邉さん。今、掲げるのは「100年後に地球上で一番たくさんの『ありがとう』を集めるグループになりたい」という夢だ。

「この地球のどれだけ多くの人の幸せにかかわれるか?というところに私の関心はある。夢は進化し続けます。その夢を追い続けるのに手帳と夢カードは欠かせない存在ですね」

夢カードも手帳も必ず“手書き”。「書いているときにイメージできるし、筆圧が強いほうが気合が入るでしょう」(渡邉さん)。夢の日付は基本的に変えず、計画を毎日見直すことで軌道修正する

写真/大槻純一 取材・文/金丸裕子

日経ウーマン 2008年12月号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります


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