• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

身近になった“女性起業家”というお仕事

2009年9月28日

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

女性ならではの視点にビジネスチャンスが到来

 「自分のペースで、長く好きな仕事を続けたい」。そう思う女性にとって、起業は気になる選択肢のはず。読者アンケートで「起業をしたい」と答えた人に聞くと、「好きなことを自分らしく極めたい」(59.6%)「起業したほうがワーク・ライフ・バランスが取れそうだから」(37.8%)「自分の力を試したい」(37.5%)といった理由が上位を占めた。井上里香さん(仮名・31歳・メーカー)は「結婚、出産を考えると正直サラリーウーマンとして、今のペースで働くのは難しい。起業して自分のできる範囲で仕事を続けたいという意識は常にあります」と話す。踏み切れない理由は「実際に利益を挙げて継続できるかどうか不安だから」。読者アンケートでは、「資金が集まるかどうか」(40.2%)「協力者が集まるかどうか」(31.3%)「責任の重さに耐えられるかどうか」(30.1%)と、不安材料が並んだ。

 実は起業をめぐる環境は、ここ十年で激変している。会社の新規設立数は右肩上がりだった90年代を経て、ITバブルの波に乗った00年をピークに下落。しかし政府が景気回復のてこ入れ策として03年に打ち出した起業支援策を契機に、再び上昇傾向にある。02年から起業に際して用意すべき「資本金」が1円でも可能になったことも大きな要因のひとつ。さらに昨年は新会社法(下参照)が施行され、取締役が1人でも可能になったことから、起業のハードルはさらに低くなった。国民生活金融公庫の融資制度「女性、若者/シニア起業家資金」の女性起業家への融資状況では02年の2839件から06年は4959件と約1.7倍になった。

 女性の起業家が増えている背景として、WWBジャパン代表・奥谷京子さんは「仕事と家庭の両立ができない、やりたい仕事に集中できないなど、会社勤めのままでは実現できないことへの期待が、起業への関心を呼んでいる」と分析する。女性起業家は、男性に多いベンチャー技術開発型ではなく、「趣味や特技を生かしたい」「社会の役に立つ仕事がしたい」という身近なところから、事業チャンスを掴む人も多いという。さらにソーシャル・アントプレナー(社会起業家)として、「地域・社会貢献をしたい」という声が高いのも特徴だ。

 DREAM GATE代表の松谷卓也さんは「これからはますます、女性ならではの実体験が、多くのビジネスチャンスを生む時代」と話す。「景気が回復基調に転じている今、アロマテラピーに代表されるように、付加価値の高いニッチな世界でのサービスのニーズが高まっている。そんな分野では、女性が得意とする高度化したきめ細かいサービスや気づきを、どれだけ経営戦略に反映させられるか。そこがこれからのビジネスの勝敗を決める結果になります」

 しかしその一方で、男性に比べて女性は廃業率が高く、継続期間が短いという現実もある。国民生活金融公庫総合研究所の06年「新規開業企業を対象とするパネル調査結果」によれば、男性の廃業割合が14.6%に対し、女性は18.8%と高め。この差は自己資金額と、その仕事の経験が短いことにより起こると分析している。

 「女性の場合、キャリアを着実に積み上げてきた人と、思いつきで起業して100万円も稼げないという人に二極化している」と語るのは、多くの起業セミナーの講師を務める行政書士の水津陽子さん。「継続できない人の最大の特徴は、やりたいことが明確でないということがある。それがしっかりしないと、全てが曖昧になってしまいます」

 そんな失敗をしないためにも、「起業をしてみたいな」と思ったら、まずはプランや心構えをじっくりと見直してみることが大事。それには次のページからの情報を参考にしてみて!

新会社法ってなに?
06年5月に施行。これまで会社に関する法律が、商法・有限会社法などバラバラだったものを「会社法」として一本化した。この法律の大きな意義は、会社の判断基準が資本の大きさではなく、事業内容や経営姿勢など中身にシフトさせたことにある。起業に関する特徴として「有限会社の廃止」そして「資本金1円で起業できる」こと。02年「中小企業挑戦支援法」が施行され“1円起業”が誕生したものの、何かと必要だった難しい手続きが、一気に簡素化された。法人制度「合同会社」の誕生も伴い、起業が容易になったが、同時に自己責任も求められるようになった。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

  • 仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ
    日経ウーマン 9月号

    特集「着ない服から心のイライラ、仕事のムダまで、ぜ~んぶ、スッキリ!『1分で捨てる!新習慣』」。第2特集「貯めてる女子はやっている!お金の裏ワザ130」。

  • もっと健康に、もっと美しく
    日経ヘルス 9月号

    たるみ・脂肪・ゆがみ…“お腹ぽっこり”″の悩みをすべて解消!「朝夜5分で下腹を凹ませる」方法を総力特集♪

  • 働くママ&パパに役立つウェブマガジン
    日経DUAL 8月号

    「日経DUAL」8月号は「100年ライフに備える共働き家計」「仲良しセックスレスはいいこと?悪いこと?夫婦のスキンシップ」2本の大型特集のほかに、【妊娠・復帰】【保育園】【小学低学年】【小学高学年】と、子どもの年齢を4つに分類し、それぞれの年齢で今知りたいノウハウをお届します。「竹内薫 娘のためにトライリンガル学校を設立」「西原理恵子 妻も夫も『愛してる』って言おうよ」など注目の記事も満載です。

働く女性 必読の書

おすすめ本日経ウーマンの本日経ヘルス&プルミエの本

もっと見る

キャリア&スキル
就職・転職
働き方
副業
お仕事術
コミュニケーション術
資格・語学
マネー
PC・スマホ
教養・マナー
ウーマン・オブ・ザ・イヤー
ヘルス&ビューティ
ダイエット
カラダの悩み・病気
メンタルヘルス
健康レシピ・食材
メイクアップ
スキンケア
健康知識
ライフ
恋愛・結婚
人間関係の悩み
お買い物・節約術
整理・収納
ファッション
グルメ
エンタメ
旅行・お出かけ
暮らし方

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

PC版 | モバイル版

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ