自分の探している答えは本の中にある
この2年で11冊もの本を立て続けに出版。どれも軒並みベストセラーとなり、公式ブログには「カツマー」と呼ばれるファンが大勢集まるほどのブームを巻き起こしている勝間和代さん。3人の子どもを育てながら外資系企業でキャリアを積み、経済評論家として独立。ワークライフバランスを保ちながら、論理的かつ効率的に仕事をこなす彼女は、働く女性にとって、今一番、憧れの存在でもある。
最新刊『読書進化論』では、読書をすることで成功や自由を手に入れ、自分が進化していくと語る勝間さん。様々なスケジュールの合間に「いつでも、どこでもできる」のが勝間さんの読書術。そのためには、目で読み進めるだけでなく、「オーディオブック」が欠かせない。「歩いて移動するときも、オーディオブックなら手間がかからない。それに海外のオーディオブックは著者自身が読んでいることが多いので、直接語りかけられているような感覚。メッセージも伝わってきやすいんですよ」
小さな頃から本は身近な存在だった。中・高校生時代は、デパートの中のお気に入りの書店で何時間も過ごし、様々な本を読破。今でも寝室のベッドは本に囲まれ、入浴中やトイレの中まで本を手放すときがない。ビジネスや自己啓発系だけでなく文芸書やエッセイ、漫画と守備範囲も幅広い。「読む本の7割は海外の翻訳本。世界中から集まる膨大な数の本から選ばれ、日本語訳が出るだけあり、クオリティーの高さが違います」
勝間さんにとって、「読書は人との出合いと同じ」だという。「読書は今まで知らなかったことや考え方を教えてくれる。本を通してその著者と出合い、会話をしているようなものです」
だが、本を読んだだけで人生が変わったり、新しい道が開けたりするものではない、とも。
「本は万能薬ではありません。普段から問題意識を持っているからこそ、本の中にあるヒントが吸収できるのです」。自分の中に、本に書かれていることをキャッチしたいという下地があると、その本と出合ったとき、すーっと心に深く響く。子どもの頃読んだ本でも、勝間さんはストーリーの細部まで覚えている。それは問題意識を常に持ち、自分の目で本を選び、そこにあるエッセンスを確実に自分の中に蓄積している証拠なのだ。
そんな自分の糧となる本と出合うにはどうすればいいのだろう。「いろんな本を手に取ってみる。それを繰り返すうち、求めている本と出合う感性が養われます。これだけ多くの本があるのだから、分からないことのうち大抵のことは、本に答えがあります。著者に自分の探している答えを相談するつもりで、本を選んでみては? 何十万もの本の中に、きっと自分の味方がいるはずです」

Q どれくらい本を読みますか?
A 平日は1冊、休日は3冊程度
Q 好きな読書スタイルは?
A 目だけでなく耳も使って、いつでも、どこでも

最新刊(上)『読書進化論〜人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか〜』(小学館101新書・777円)ほか著書多数。




