そもそも「ネイチャーゲーム」とは?

ネイチャーゲームとは、1979年に米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏が始めた「見る」「聞く」「触る」など五感を使って自然を直接体験し、自然への共感を育む活動のこと。現在約140種類のゲーム(アクティビティ)があり、発祥の地米国以外でも、その数はどんどん増えている。もちろん日本で生まれたゲームもあるのだ。
また、日本には社団法人日本ネイチャーゲーム協会があり、「ネイチャーゲームリーダー」という資格を持った指導者が全国に約1万1000人いる。今回、H田とぽてちを指導してくれたのは、「むさしのネイチャーゲームの会」のリーダー、上島さん、田中さん、穐山(あきやま)さんの3人だ。

さあ、ネイチャーゲームに出発!

 3人のリーダーと待ち合わせしたのは、府中市にある東京都立武蔵野公園。公園の入り口付近は葉の落ちた広葉樹が寒々と並んでいる。広葉樹が多い関東育ちのぽてちは「冬ってこんなもんだよね」と思うのだが、針葉樹が多い関西育ちのH田から見ると、「葉が全然ないと、とっても寂しい」光景なのだそうな。ちょっと心配なのは、この”真冬”という季節。むさしのネイチャーゲームの会のサイトにアップされている活動の写真は春~秋っぽい。もしかして「冬って、シーズンオフなんじゃ……?」と不安がよぎる。

「大丈夫ですよ。ネイチャーゲームには四季折々に合わせた楽しみ方があるんです。たとえば、足元に積もったこの枯葉。踏みしめるときのカサカサいう音も、色も感触も冬ならではのものでしょう?」と、落ちている葉っぱを手に取る上島さん。「この葉っぱなんて、さってみると高級レザーのような感触。陽に透かして見てみましょう。夏の緑の葉っぱとは全然見え方が違いますよ」

林の中の宝物

 公園の中をぶらぶらと散歩していると、足元にピンポン玉大の実がゴロゴロと。

「これは落羽松(ラクウショウ)の実。この木の葉っぱが紅葉して落ちてくるときは、まさに鳥の羽根がフワフワと舞っているような感じなんです」と田中さん。実を拾ってみると、アロマテラピーの精油のようないい香り!
「春と秋では実の香りが違うんですよ。落ちた実はバラバラに崩れて、中からはべたべたする粘液が出て来ますから気をつけてね」という田中さんのアドバイスがよく理解できないうちに、パーカーのポケットに1個入れてしまった。

そのちょっと先にはヤマナシの木が。根元には、姫りんごぐらいの大きさの”ミニチュア梨”の実がたくさん落ちている。

「これはバラ科の植物で初夏には白い花が咲きます。実は小さいけれど、齧るとしっかり梨の味がするんですよ」と、穐山さん。

思わず拾ってガブリと食べてみたH田記者は「あ、本当だ、梨の味!」と、感激。きれいな葉っぱやかわいい木の実など、森の中は”お宝”でいっぱいだ。ここでぽてちがポケットに手を入れてみると、さっきの落羽松の実がバラバラに砕けてヤニのようなにっちゃりとしたものがポケットの中にこびりついている。すごくいい香りなんだけど、これ濡れ雑巾で落ちるだろうか……田中さんが注意してくれていたのはコレだったのね。
「次に来るときは絶対に”拾い物袋”を持って来よう!」と、心に誓った。

【むさしのネイチャーゲームの会】 http://musashino-naturegame.com/
【社団法人日本ネーチャーゲーム協会】 http://www.naturegame.or.jp/index.html