富士経済の調査によると、日本の化粧品市場で最も多くを占めるのは「スキンケア化粧品」で、フレグランスやヘアケア・ヘアメイクなども含め金額規模で合計45%にのぼる。その中でも急速に成長しているのは「オーガニック素材」を配合した製品。ロハスやスローライフといったライフスタイルへの関心の高まりを背景に、次々とブランドが登場し、取扱店舗も増加している。
オーガニック素材を配合したスキンケア化粧品の市場は、2009年で80億円規模になり、前年の1.9倍に達した。2010年にはさらに5億円拡大して85億円になる見通し。各認定機関が「オーガニック」と認定した製品や、有機農法で栽した原材料を使っている製品がこれに当たる。
2007年ごろからこうした商品のブランドが相次ぎ登場し、2008年にはエスティローダーの「オリジンズ オーガニックス」など大手メーカーも参入した。2009年はコーセーコスメニエンスから「ネイチャーアンドコー」が登場し、通信販売メーカーが既存ブランドを刷新して新たにオーガニック素材を配合するなど、各社が力を入れている。
取扱店舗もこれまでのバラエティーショップや通信販売、百貨店などに加え、新たにドラッグストアなどに拡大している。ネイチャーアンドコーのほか、明色化粧品の「オーガニックナチュラル」、ロハスコスメの「ネイチャーフレンズ」などが人気だ。
またオーガニック素材以外のトレンドをみると、「豆乳/豆由来成分」を配合した製品も伸びている。この分野は2010年には前年から1割伸びて180億円規模になる見通し。イソフラボンが女性ホルモンと同様の作用をすることや、高い保湿効果、自然由来成分などの特徴が受けている。2009年は「ソイズ」(ロゼット)、「ハーティラブ」(B&Cラボラトリーズ)といったブランドが登場し、老舗ブランドの「なめらか本舗」(常盤薬品工業)にも新ライン「ハリつやシリーズ」が加わった。また「suisai」(カネボウ化粧品)の「プレミオリティ」など次々に新製品が投入されている。
また「アスタリフト」(富士フイルム)など化粧品会社以外のメーカーが販売している製品が好調だ。製薬会社が2009年に投入した「ミノン アミノモイスト」(第一三共ヘルスケア)や「エクセルーラ」(佐藤製薬)などの新ブランドや、ロート製薬が販売している「肌研」も伸びている。用途別では顔のたるみやしわを押し上げる「リフトアップ」製品が拡大している。
なおスキンケア化粧品全体の市場は2010年もほぼ前年と変わらず、9898億円規模になる見通し。
■関連情報
・富士経済のWebサイト http://www.fuji-keizai.co.jp/




