JTBの予測によると、2010年の海外旅行人数は1680万人で、前年に比べ約9%増える見通し。首都圏2空港(成田、羽田)の国際線発着枠が拡大する影響から、不況下でも人数が増えるとの予測だ。円高基調の継続も後押しする。平均費用は25万5000円で、前年より2%減少する。渡航先や滞在期間などは「安」「近」「短」傾向がさらに鮮明になる見通しだ。
首都圏では、2010年3月に成田空港で発着回数が拡大するほか、10月には羽田空港で新滑走路の供用が始まり、これに伴う国際線の増便で利用者の選択肢が大幅に増える。また日本円の為替レートは2009年12月時点で米ドル、ユーロ、香港ドルに対し2008年末とほぼ同水準となっており、2010年はおおむね円高基調で推移する見通し。
燃油サーチャージは復活したが、2009年12月時点ではピーク時(2008年10―12月)に比べ5分の1程度にとどまっている。例えば日本航空の日本―ハワイの片道の場合で4000円程度で、海外旅行の意欲を冷やすほどではないと、JTBは分析している。新型インフルエンザについても各方面で対策が進んだため、前年のような混乱はないと予測している。渡航先としては5月から万博が開かれる中国・上海などが増える見込み。
一方、国内旅行人数は2億9000万人と、ほぼ前年並みになる。平均費用は3万1500円と約1%減る見込み。平城遷都1300年を迎える奈良や、1月から始まる大河ドラマ「龍馬伝」の主人公、坂本龍馬ゆかりの高知、長崎、京都、ドラマ「坂の上の雲」の舞台となった愛媛県松山など、西日本に話題が集まりそうだ。
このほか首都圏2空港の国際線発着枠拡大で、訪日外国人数は17%増の790万人になる見込み。円高基調は続くが、経済成長が見込まれる中国などアジア諸国を中心に伸びると、JTBは予測している。
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