こんにちは。Before 9(ビフォア・ナイン)プロジェクト主宰/CONECTA代表、池田千恵です。
第18回では、起きたトラブルを笑い飛ばす「自分実況中継」の方法についてご紹介しました。
この連載(スマホはこちら)で提唱する「ひとり力」とは、「自分の頭と心を定期的に棚卸し、客観的に見つめて軌道修正していく力」のこと。
独身、既婚、家族と同居、ひとり暮らし、子育て中…。どんな状況にあっても精神的、物理的に「ひとり」の時間を作ることはできます。「ひとり力」をつけることで、ほっとしたり、リフレッシュしたり、リラックスしたり、将来のことを楽しく想像したり、今までの振り返りをしたりできるようになれば、慌ただしい毎日も、心穏やかに過ごせるようになります。本来のあなたを、あなた自身の手に取り戻すひとつの手段が「ひとり力」をつけることです。
第19回の今回は、「自分を上手に励ます言葉を考えよう」をテーマにお伝えします。
自分にかける言葉を変えると気持ちも変わる
突然ですが、質問します。昨日、あなたは誰と一番多く会話しましたか?
家族?
職場の同僚?
ペット?
いえいえ、他にもいるはずです。それは……あなた自身です。
人は言葉を使ってものを考えています。一説によると、1日に平均数万語も自分に話しかけているそうです。今、このコラムを読んでいる瞬間も

「昨日出会った人は何人かな?」
「朝から数えてみると、えーと」
「家族と朝の挨拶の他に何か話したっけ?」
などなど、短い間に少なくとも自分自身と10回程度は会話していたのではないでしょうか。
言葉はあなたにふりかかるシャワーのようなもの。そう考えると、毎日繰り返される言葉のシャワーがやさしい人、暴力的な人、どちらの心が穏やかになるでしょうか。断然前者であることは考えなくても分かると思います。
だから、ポジティブな言葉を自分自身にかけていきましょう! …と、ここまでは、よく聞く話かもしれません。でも、最初からポジティブな言葉をとっさに心に思い浮かべるほど、心穏やかな状態にずっといるのはけっこう難しいものですよね。
そこで今回提案するのは、最初に生まれたネガティブな感情はそのまま受け止めたあと、それをポジティブ言葉に「上書き保存」するスキルです。これができるようになると、いろんなことがラクになりますよ。言い換え言葉をいくつか紹介しましょう。