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起きたトラブルを笑い飛ばす「自分実況中継」とは?

2015年7月31日

慌てて後悔する前に、感情を上手に手なずけよう

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 こんにちは。Before 9(ビフォア・ナイン)プロジェクト主宰/CONECTA代表、池田千恵です。

 第17回では、早寝早起きでひとり時間をつくるための小技についてご紹介しました。

 この連載(スマホはこちら)で提唱する「ひとり力」とは、「自分の頭と心を定期的に棚卸し、客観的に見つめて軌道修正していく力」のこと。

 独身、既婚、家族と同居、ひとり暮らし、子育て中…。どんな状況にあっても精神的、物理的に「ひとり」の時間を作ることはできます。「ひとり力」をつけることで、ほっとしたり、リフレッシュしたり、リラックスしたり、将来のことを楽しく想像したり、今までの振り返りをしたりできるようになれば、慌ただしい毎日も、心穏やかに過ごせるようになります。本来のあなたを、あなた自身の手に取り戻すひとつの手段が「ひとり力」をつけることです。

 第18回の今回は、起きたトラブルを笑い飛ばす「自分実況中継」の方法をテーマにお伝えします。

起きた出来事をロングショットで見てみると?

 喜劇王、チャールズ・チャップリンは、「人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇」という言葉を残しています。過去を思い返してみると、「当時はもう、人生真っ暗だと思ったけど、今思えばたいした話じゃないし、あの出来事があったから今があるんだなぁ」なんて思えること、誰にでもひとつやふたつ、あるのではないでしょうか。

 例えば私の場合、大学受験に二度失敗したので、大学1年生のときにはすでに二十歳を越えていました。当時は、現役で合格した人たちに混じって自分だけ二十歳なんて恥ずかしい、就職活動の時に不利になるんじゃないか、など、あれこれ悩んだりもしていましたが、実は気にしているのは自分だけでした。

 就職活動や仕事の場では年齢で評価が変わるわけではなく、会社に何を持って貢献できるかが問われるわけですし、逆に浪人した分早いうちに挫折経験があり、粘り強い、と評価してもらうこともあったりして、いわゆる「二浪」も別に悲劇ではなかったと分かるのですが、当時の自分はそこまでどっしり構える余裕はありませんでした。

 振り返れば気付くことも、今、ここで起きたトラブルに対して「将来の喜劇になる」なんて達観してどっしり構える人はそうそういません。でも、大変なときこそ、ちょっとした視点の移動で辛いことをユーモアに変えることはできます。その秘訣は、「自分実況中継」です。

自分実況中継で、冷静な自分を取り戻す

 自分実況中継とは、もう一人の自分が、自分を実況中継しているレポーターだと仮定して、ひとつひとつ言葉にしてみるというものです。怒りそうな時、何で自分は怒っているのだろうと見つめます。悲しくて泣きそうな時も、いま、どうして自分は泣こうとしているのだろうと考えます。それを心の中で実況中継してみるのです。自分のモヤモヤした無意識な気持ちを、言語という形で意識としてしっかり認めると、悲しみやイライラもロングショットで見ることができるようになります。

 例えば、取引先とメールでやりとりをしていて、「ちょっと、それはないんじゃない?」といった感じでムカッときたときなどは、こんなふうに実況中継してみます。

「さあ、私が怒り始めました! 『あいつの言い分はなんだ、無礼者!』と、いつもの女王様気取りが顔を出して、相手に怒りをぶつけようとしてしまいました! さあどうする! この怒りをそのままメールにして返したら、暴力メールになってしまうぞ! そのメールを返したら一瞬スッキリするかもしれない。でも今後そいつとの取引が途絶えてしまう! それでもいいのか私!? いったんクールダウンする必要があります!」

 というように、頭の中でアナウンサーが実況中継しているかのように考えると、なんだか怒っているのがバカらしくなって、ちょっと冷静になれるのです。この一手間を加えることによって、感情的な対応で後悔することがなくなります。

 人は、他人のことはよく見えるのに、自分のことが一番よく分からないものだと言います。もちろん、実況中継しても、完全に自分が自分から離れることがないから本当に正しい「客観的な自分」が見えるかどうかは分かりませんが、少なくとも頭の中にモヤッとした気持ちを悶々と抱えているよりは、少しは客観的になれる気がしています。

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Profile
池田千恵
池田千恵(いけだ ちえ)
Before 9(ビフォア・ナイン)プロジェクト主宰/ CONECTA代表。
図を活用した思考整理/情報発信/時間管理/目標達成手法を著書や講演、企業研修などで伝えるかたわら、朝9時までの時間を有効活用するための早朝セミナー「Before 9プロジェクト」を2008年より開催。ベストセラーとなった『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)は、朝4時に起きる「ヨジラー」急増のきっかけとなる。『「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)、『朝活手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など時間管理に関する著書多数。 http://ikedachie.com/
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