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マウンティングする女としない女(2/2)

2014年9月15日

女の敵は女? ゲームのルールは自分で作ろう

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 博士によれば、「固定思考の人」の根底には、「賢く見られたい」という欲求があり、「成長思考の人」には「学びたい」という欲求があるそうです。そうした欲求が、行動や選択の違いに現れてくるのです。

 そうやって考えてみると、女性特有として挙げられた、『目立った行動をとらないよう仕向ける』や『仲間はずれにする』といった行動は、「固定思考の女性」が選択する方法のように思われます。

 自分よりも賢そうな女性、成功しそうな女性、魅力的な女性から触発されて自分も努力するのではなく、相手を抑えこむことで、自分の立場や安心感を守ろうとしているのですよね。

 でも、そうした攻撃は、競争相手も「固定思考」の時には効果がありますが、「成長思考の人」の時には、努力すれば乗り越えられるチャレンジと受け止めて、ヒラメキを与えてしまいますから、逆効果ですよね。

 幸いなことに、ドゥエック博士によれば、「固定思考」と「成長思考」は、努力によって変えることができるそうです。

1.賢さは、ミスから学ぶ能力の中にある

 「固定思考の人」の特徴は、テストの点数の良し悪しだけに興味があり、なぜ間違ったのかを見直し復習することに興味がないことです。成長機会や学習機会を自ら逃しているのです。そのため、ミスを繰り返します。

 ミスは「賢い」自己イメージにとって脅威となりますから、繰り返さないためには、「私はその仕事に向いていない」と、様々な理由をつけて、一度失敗した仕事を嫌がるようになります。

 ミスの指摘は、相手からの攻撃なのではなく、学ぶ機会が与えられたと考えましょう。ミスをしてしまった仕事や物事を避けたり嫌ったりする前に、そこから何が学べるのか考えてみましょう。そして、どうしたら、同じミスをせずに済むのか考えてみましょう。その思考訓練が大切です。

2.「賢くいる(be)」ことよりも「賢くなろうとする(becoming)」ことが大切

 「固定思考の人」は、ミスは無能の証明だと思っているので、ミスをしても自分の非をなかなか認めようとはしません。天気のせい、体調のせい、環境のせい、同僚のせい、上司のせい、部下のせい、家族のせい、様々な理由をつけます。

 自分よりも優秀と思われる人に出会うと、「そいつのせいで」自分が目立たない、「そいつさえいなければ」私は一番のはずと考えるわけです。それが、悪口をでっちあげたり、仲間外れにしたりする行動につながるのでしょうね。

 「そいつのせいで」と考える前に、何を前向きに努力したら自分は相手を超えられるのか考えてみましょう。あなたの強みは何ですか?あなたの魅力はなんですか?それを最大限に活かす方法、それを最大限に伸ばす方法を考え、実践しましょう。

3.ゲームのルールは自分で作る

 ケイタイ電話が普及し始めた頃の話です。NTTから派生したdocomoの加入者はもともと非常に多く、当時人気爆発していた織田裕二さんをCMに起用し、ビジネスマンを中心に加入者を急増させていました。加入者数が最も少なかったのはソフトバンクの前々身のJ-PHONEでした。競争の勝敗は加入者数で決まると皆が思っていました。

 でも、当時、基地局のキャパが加入者増加に間に合わず、加入者が急増しdocomoは、東京23区でもつながらないことが多くなっていました。一方で、加入者が少ないJ-PHONEはいつでもつながりました。

 J-PHONEは、当時まだほとんど無名だった藤原紀香さんをCMに起用し、ダイナマイトバディにセクシーな衣装を着た彼女が都内を走りまわる映像を流し、「どこでもつながる」と彼女に言わせました。加入者数が少ないという負け要件を、「だからどこでもつながる」という競争優位の条件に変えたのです。

 更に、当時、ケイタイ利用はビジネス用で男性が主流だという固定認識がありました。そのため、どこの会社も男性を取り込む競争をしていました。でも、J-PHONEは、無名の藤原紀香さんを起用し、「あの美女は誰だ?」という話題と共に、誰も価値を見出さなかった女性を多く取り込むことに成功しました。男性客数が勝敗ルールだったところに、女性客数ナンバー1という競争をしかけたのです。

 ゲームのルールは、自分で作ればいいんです。世の中が作った優劣や勝敗ルールの中で戦う必要はないんです。「固定思考の人」の、「周囲から賢く見られたい」という意識は、ゲームのルールを周囲にゆだねてしまっているようなものです。ちなみに当時2番手だったauはdocomoとの契約が切れた織田裕二さんをCMに起用し、docomoと同じ路線で二匹目のどじょうを狙いましたが失敗に終わりました。業界2位はどうしても1位を意識してしまい、同じ土俵で勝負しようとして自分らしさを見失ってしまうのが敗因ですね。

 自分が弱点だと思っている物事の中に、新しい勝利のルールが潜んでいるのかもしれませんよ。

 誰かと競争をするような状況になった際には、是非、相手を疎外したり、誹謗中傷したりする方法ではなく、堂々と、ご自分の容姿や能力を伸ばすことで競争することを考えてみてくださいね。また、仲間とグループを作るのであれば、誰かを疎外するためのグループではなく、お互いの目標や夢を実現するためのサポートをお互いに提供できる、お互いを支え合うポジティブ・エネルギーが溢れるグループを作ってくださいね。

 相手の成功は、あなたの負けではありません。
 あなたはあなたのゲームのルールで、能力の最大化を図ればいいんです。

【参考文献】
1.“Feminine Foes: New Science Explores Female Competition”, Noam Shpancer, Ph.D., January 26, 2014, http://www.psychologytoday.com/blog/insight-therapy/201401/feminine-foes-new-science-explores-female-competition?tr=HomeEssentials
2.“Mindset - The New Psychology of Success”, Carol S. Dweck, Ph.D., 2006, http://www.amazon.co.jp/Mindset-The-New-Psychology-Success/dp/0345472322
3.“Mindset - the new psychology of success at Happiness & Its Causes 2013”, Carol S. Dweck, Ph.D., 10/20/2013, http://www.youtube.com/watch?v=QGvR_0mNpWM
4.“Warriors and Worriers: The Survival of the Sexes”, Joyce Benenson Ph.D., February 5, 2014, Oxford University Press, http://global.oup.com/academic/product/warriors-and-worriers-9780199972234?cc=jp&lang=en&

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Profile
森智世
森智世(もりちせ)
米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ
国際ヘルスコーチ協会 登録ヘルスコーチ、経営学修士(MBA)、女子栄養大学食生活指導士、厚生労働省スマートライフ・プロジェクトメンバー、目黒区男女平等・共同参画審議会委員。大手證券会社投資銀行、金融経済研究所、世界4大総合プロフェッショナルファームのディレクターとして企業戦略・財務、買収に携わり、書籍出版、大学講師、政府協議会委員等を経て、家族の健康問題を機に、NYCの世界最大ホリスティック栄養学専門学校にてホリスティック・ヘルスコーチ資格取得。海外生活は米国、ドイツ、エストニア共和国にて15年以上に及ぶ。現在は東京。趣味はフルート演奏、料理とヨガ。初回コンサルテーション(初回診断)を無料でご提供しています。またフェイスブックでフォローアップ情報を提供しています。
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