1989年の発行以来、世界30カ国以上で3000万部以上を売り上げた、スティーブン・R・コヴィー氏の名著『7つの習慣』。成功を引き寄せるためのビジネス書としてあまりにも有名ですが、じつは、豊かで充足した人生を送るための「手引書」でもあります。

 『7つの習慣』によれば、私たちがすべきことは、人生を豊かにするための「習慣」を身に付けること。

 それによって、誰からも信頼され、慕われ、愛される人になり、それだけでなく、家族や社会との関係もよくなり、生活や仕事をともにする仲間へもいい影響を与えられる人に変わることができる、と説いているのです。

 では、人生を豊かにするための習慣を変えるとは、いったいどういうことなのでしょうか。どんなふうに考え、どう行動すればいいのでしょうか。

 この連載では「7つの習慣」を研修などで教える立場にある、あるいは、研修を受けたことがあるなど、いろいろな意味で「7つの習慣」を身近に触れ、その大切さを実感している8人のワーキングウーマンをご紹介します。

 まず、スティーブン・R・コヴィー氏が説く「7つの習慣」を見てみましょう。

第1の習慣 「主体的である」
 …自分を変えようと常に意識する

第2の習慣 「終わりを思い描くことから始める」
 …なりたい自分を想像してから始める

第3の習慣 「最優先事項を優先する」
 …重要なことを後回しにしない

第4の習慣 「Win-Winを考える」
 …自分も相手も幸せな方法を探す

第5の習慣 「まず理解に徹し、そして理解される」
 …相手のことを心から理解する

第6の習慣 「シナジーを創り出す」
 …対立は成果への第一歩だと考える

第7の習慣 「刃を研ぐ」
 …肉体や精神を日々磨く

 また、これら7つの習慣の下地となるのが、「インサイド・アウト」という考え方。

 これは、「自分が変わることでしか、環境は変わらない」という認識で、そのためには「パラダイムシフト」が欠かせないとコヴィー氏は言います。

 「パラダイム」とは、世の中の事象を解釈するときに基準となる考え方のこと。自分のパラダイムにこだわりすぎると、ものごとを自分本位でしか見られなくなりますが、パラダイムを転換すれば、同じ出来事に対する解釈も変わります。そして、解釈が変われば結果も変わっていくのです。

 連載第1回目のテーマはこの「パラダイムシフト」。実践した体験者にはどんな変化が訪れたのでしょうか?