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木嶋佳苗被告がブログに書いた「共感作家」

2012年5月11日

ユーミンと松田聖子、吉本ばななと俵万智…「女の欲望」の時代

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 ここまで3回にわたって「女の時代」だった1980年代をみてきた。
 今回は、この時代にメディアで活躍した女性たちを見ていこう。

“言葉の女子プロレスラー”林真理子

 前回(「セクハラ」の登場と「女らしさ」)語った「アグネス論争」。この論争のきっかけの一人となった林真理子は、80年代を代表する女性作家だ。

 若手女性コピーライターとしてすでに注目されていた林は、82年に刊行された処女作のエッセイ集『ルンルンを買ってお家に帰ろう』が50万部近いベストセラーになったことで、一気に有名になった。

 彼女がこの「女性の時代」の寵児になった理由は、「女性の本音を赤裸々に描いた」からだ。

 「ルンルン」のまえがきでは、他の女性が書こうとしない「ヒガミ、ネタミ、ソネミ」を、あえて「言葉の女子プロレスラー」となって書き、これまでの「キレイキレイエッセイ」をぶっこわすと宣言し、それが多くの女性たちに受けたのだ。

 このベストセラーでメディアでの露出が一気に増え、フジテレビの初代キャンペーンキャラクターになったり、雑誌ではヌードにもなり、男性向けのメディアにはバッシングも受けたりと、とにかく話題の中心であり続けた。

 さらに小説を書き始め、86年には『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞を受賞、さらに見合結婚ののち、不妊治療で出産して、仕事とプライベートの両方で“女の成功”を手に入れたのだ。

 今では直木賞をはじめとする多くの文学賞の選考委員という、押しも押されもせぬ「大物女性作家」の地位に上り詰めながらも、いまだに「おいしいものを食べた! でも太ったからダイエットする!」「有名人と会った」というミーハーなエッセイを書き続けるという、絶妙なバランス感覚で女性読者を惹きつけ続けている。

 連続不審死事件の木嶋佳苗被告が、ブログで「林真理子さんの感覚は共感できる部分が多い」と書いていたのも、その象徴だろう(彼女のあこがれの存在は、叶姉妹だったようだが)。

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Profile
深澤真紀
深澤真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。若者、女性、食、旅など、様々なテーマの企画や執筆や講演も行っている。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。平成の女性を語った『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com
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