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5分でOK!「未来の私に仕事をさせる」術

2012年2月9日

未来の自分に丸投げしない

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 私は以前この連載で、「朝の自分」と「夜の自分」の間のホットラインを確立しよう、という意味のことを書きました。「朝の自分」と「夜の自分」は別人であり、両者がコミュニケートできていないと、「早寝早起き」など望むべくもないからです。

[引用]
 この紙、もしくはノートの目的は、朝の自分と夜の自分のコミュニケーションをとるためのものです。こういうことをバカげていると思う人も多いかもしれませんが、

・そもそも夜は朝早く起きたいと思っている
・朝は遅くまで寝ていたいと思っている

 この“二人”はほとんどコミュニケーションが取れていません。だから夜望んだことを朝果たすことができず、朝の言い訳を夜の自分が理解できていないのです。

 【“朝活体質”になるための自分コントロール】:日経ウーマンオンライン

 「先送り」を防ぐのにもこれとまったく同じ仕組みが役立ちます。

「未来の自分」に期待しない

 私達は厄介な仕事を前にすると、かなり安易に先送りすることがあります。それは「未来の自分はいまより優秀」という独特の心理が働いているせいでやることなのです。

 『幸せはいつもちょっと先にある』(早川書房)の著者ダニエル・ギルバートはこの問題を追及している心理学者です。彼は人間の想像というものが現実よりも「よく彩られている」点をいろいろな例から指摘します。「未来の自分はいまの自分よりも優秀」なだけではなく、「未来の状況はいまよりベター」であり「未来にはいまよりもたくさん時間がある」と思い込みやすいのです。

 未来にはいまよりたくさん時間があって、いまより環境が好転していて(例えば今日の上司の態度は最悪だったけど明日はもっと「いい人」になっているとか)、しかも自分が「より優秀」になっているのなら、今すぐ仕事を片付ける理由など何もなくなってしまいます。「少しあとで」やった方がいいに決まっているでしょう。

 ただし「未来は今よりよくなっている」のは全部錯覚に過ぎません。明日の同時刻になってもやっぱり時間は不足していて、上司はやっぱり態度が悪くて、自分の能力は変化していないというのが現実のはずです。だからこの「未来は今よりよい」という感覚を頼りにして仕事を先送りにするのは意味がないのです。

 でも仕事をどうしても先送りにしてしまう、ということはあり得ます。単純に忙しすぎるのかもしれません。そういうときは仕方がないから先送りにしてしまいましょう。ただし、「今より優秀な未来の自分」などいないのですから「丸投げ」はよくありません。

 「今とまったく変わらぬ状況で、今とまったく同レベルの自分」でも仕事を放り出さないように、しかるべき手を打ってあげてから先送りにするべきです。

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佐々木正悟
佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。専門は認知心理学。1973年・北海道生まれ。ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程で学ぶ。
ブログ「ライフハック心理学」主宰
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