この連載では、本当に自由に色々と書かせていただきました。いつもタイムリーな話題にしたいために、公開直前で原稿を差し換えることが実は何度もありました。編集の関口さんには締め切りを過ぎても寛大な気持ちでお待ちいただき、本当にありがとうございました。
そしてついに今回が最終回となりました。
「世界を舞台に」というタイトルが付いている連載ではあるけれど、私は最終的に場所なんて関係ないって思っている。
それが家の中だろうが町内だろうが国内だろうが南アジアだろうが世界だろうが、どこが大変で、どこが優れていて、どこが価値のあることなんて無意味な議論だと思っている。
本質的に「大事だな」って思うことは多分きっと変わらない。ただ一方で、場所や文化が違えば違うほど、自分という主観をしっかり持っていないと、「個」が埋もれてしまい、認識されない恐れはある。私も日々海外で、「伝わっていない」「思う方向に導けない」というような、そんなプレッシャーを感じている。
日本のように同質的な国であれば、ニュアンスや雰囲気、表情などを通すだけでも伝わる部分が、海外ではより明確に「主張」をしないと「個」がないと思われてしまうことが多々ある。だからこそ、「自分」という主観=軸を貫き、それを「表現する」姿勢は最も大事だと思う。
先週、石巻に行った。
私たちはバッグの仕事をしているから、何か本業に関係することで少しでも協力ができたらって思い立ち、昨年3月に発売したチャリティバッグの売上全額を使って数千枚の「笑顔袋」を作った。この袋には名前の通り、全国から寄せられた、子供たちが笑顔になるようなぬいぐるみやおもちゃ(ポケモンも!)、ノートや鉛筆などがいっぱい詰まっている。それを1000個、旧石巻市内の小学校21校に配布した。
子供たちと会う前には、なんとなくどう接していいのかなあって緊張してた。
でもそこには満面の笑みで「わーい!」って喜ぶ純粋な子供たちの笑顔があった。
勿論心の中は複雑なんだと思うし、それは私には全然分からない。
だけど色んな心配がふっとんでしまうくらいの笑顔だった。




