この連載では、約5カ月にわたって、女性にとっての資格や働き方についてお伝えしてきました。公認会計士、看護師、料理研究家など、資格を持つさまざまな職業の女性の体験談から、資格について一緒に考えてきました。今回は、これまでの話の総括をしたいと思います。
その1:どんな資格を取得するかはコストリターンをしっかり考える
資格を取得するためには時間とお金がかかります。つまり、その時間にできたはずのほかのこと(例えば、友達と遊んだり、仕事に打ち込んだり)や、ほかにも使えたはずのお金(洋服を買ったり、旅行に行ったり)も諦めなければならなくなります。
自分の時間やお金には限りがありますね。そのため、かかるコストに対するリターン(稼げるか、自分が成長できるかなど)を見極める必要があるのです。例えば、「女子にメリット大きい公認会計士の資格」のコラムや「一生困らない、手に職をつけるには」のコラムでは、公認会計士や看護師の職業で生計を立て、資格を取得するまでにかかったコストをペイできているという成功事例を紹介しました。
反対に、「資格をもっているだけでは意味がない」のコラムでは、難しい資格に次々と合格するものの、宝の持ち腐れになっている人の事例がありました。
最近では維持コストがかかる資格も多いために、かかるコストの総額を計算し、資格から生まれる収入でペイできるかをしっかりと考えるようにしましょう。
その2:資格に過度な期待を持たない
「資格を取れば上司の評価が上がったり、転職で少し有利になったりするかも」。誰しもがこのような期待を抱くでしょう。しかし、実際にはそれほど甘くないのが現実です。
私も外資系の証券会社にいた時にいくつか資格を取得しました。しかし、仕事で必要な資格以外はあまり評価されませんでした。また、当時は定期的にヘッドハンターとも会っていたのですが、資格について話題になったことはなかったです。
「転職先を見極める3つのポイント」でも、経済評論家の山崎元さんは資格よりも仕事での経験のほうがはるかに価値は高いとおっしゃっていました。つまり、過度に資格に期待をしないほうが無難といえるのです。




