その後、最後の共同作業として結婚指輪がハンマーで叩き割られた。旧婦は「もったいないから」と指輪を質に入れるとのことで、この日は旧郎の指輪のみが用いられた。
会場中央に用意された台の上に恭しく指輪が置かれ、ふたりの手に木製のハンマーが手渡される。寺井さんのかけ声とともに、ハンマーが勢い良く振り下ろされ、鈍い音が会場に響きわたる。ハンマーを上げると、ふたりの思い出の指輪はいびつなひょうたん形に姿を変えていた。見る果てもない姿に変わった指輪を掲げる旧郎も、それを見守る参列者も、みな、何とも言えない面持ちをしている。ここは拍手をするところなのか、笑うところなのか、それとも神妙な面持ちをすべき…?目の前で指輪をつぶされたのを目にしたショックも相まって、参列者の戸惑いはピークに達している印象だ。
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