食のトレンド発掘隊 

雑誌モデルが語る「中華圏の駐在妻の実情」

2011年11月17日

大人気「QQフード」!「駐在妻はたいてい太ります」(笑)

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「駐在妻Navi」のメンバーには『日経WOMAN』の愛読者も多いのだとか。国際派女子が中華圏で活躍する時代なのだ。

 中国・広州で日本人の駐在妻としてダンナ様を支えながら、自身も女性ファッション誌などの読者モデルとして活躍している木崎真由子さん。香港や中国で生活を始めてちょうど約1年。目下、中国語を猛勉強中という真由子さんは、「日本にいた頃とは全然違う自分になってきた」と振り返る。いま急成長している中華圏で活躍している女性たちは、いったいどんな生活を送っているのか?そして中華圏の食のトレンドは?

 今回は、台湾・香港・中国における駐在妻たちのためのサイト「駐在妻Navi」を運営しているC&Pトレーディングの代表・伝(つたえ)理奈さんと、同サイトの人気連載企画「駐妻モチベーション!」に登場している木崎真由子さんに、駐在生活やアジアの飲食事情について話を聞いた。


中国・広州在住の日本人駐在妻で、女性誌のモデルとしても活躍している木崎真由子さん(右)と、台湾で駐在妻として生活をしていたC&Pトレーディング代表の伝(つたえ)理奈さん(左)。

編集部:まずお二人の駐在妻の経験について教えてください。

木崎さん:私は2010年12月から主人の仕事の関係で、香港で駐妻生活をスタートさせました。その後、2011年の5月より、主人のスライド駐在(日本に帰国せずにそのまま他の地域に異動駐在すること)で、中国・広州に渡りました。日本では女性ファッション誌でモデルの仕事もしていましたし、趣味のポーセラーツ(白い磁器に専用のシールなどを使ってオリジナルの絵付けをするアート)のインストラクター資格も取得したところでした。それなりに充実した生活を送っていたので、実はあまり海外には行きたくなかったんです(苦笑)。

伝さん:へぇ〜、私は真逆。学生時代からずっと海外生活に憧れていて、主人の仕事の海外転勤のおかげでその夢を叶えさせてもらいました。2003年から約5年半、台湾で駐妻(駐在妻の略)生活を送りました。でも、念願が叶った海外生活のはずが、予想以上に苦労もあって……。

私がお客さんなのに店員に商品を投げつけられた!!

木崎真由子さん
学生時代から『CanCam』『JJ』『vivi』などの女性ファッション誌の読者モデルとして活躍。日本では会社勤めの経験もあり、社会保険労務士の資格も取得。2010年12月より香港や中国で駐妻生活をスタート。現在は「駐在妻Navi」の連載企画に登場したり、広州の自宅でポーセラーツのサロンを主宰している。

編集部:駐妻生活で一番大変なことは?

木崎さん:私の場合はやはり言葉ですね。いま、週に5回、1回あたり2時間の中国語の個人レッスンを受けていますが、まだ日常生活では満足に中国語を話せていません。中国語は日本語の漢字も使われる言語なので、見た目から意味を推測しやすいこともあり、勉強自体はとても楽しいです。でも中国語での生活となると、中国人と格闘している感じ……(笑)

 例えば買い物の時に、ちょっと値切ったら(中国では値切るのが日常茶飯事なので)、品物を投げつけられた! 日本じゃ、ありえないですよね〜!! 私がお客さんなのにー!(笑) 中国では気持ちが強くないと生活できないと、日々感じているところです。あ、でも、片言でもいいので中国語を話せると、中国人は親しみをもって話してくれるようになり、お買い物も格段に楽しくなりますね。

伝さん:私も駐妻生活がスタートすると同時に中国語を必死で勉強しました。最初は語学スクールでマン・ツー・マンレッスンを受け、ある程度の会話力がついてから、平行して現地(台湾)の大学へ通い始めました。中国語のハードルはその発音の難しさにあると思います。私は顎がはずれそうになるくらい(笑)、舌が切れそうになるくらい(笑)、練習しました。当時は家中に中国語の発音記号を書いた紙を貼っていました。

木崎さん:私も今、まさしくその状態! 発音の紙を壁に貼りまくっています〜!(笑)。 大変ではありますが、中国語を知るたびにお友達もできてきて、世界が広がってきたな〜と実感しているところです。日本ではこんなふうに世界が開けていく感覚は体験したことがありませんでした。

伝(つたえ)理奈さん
大学卒業後、WHO(世界保健機関)電磁波グループ日本政府代表秘書などを経て、2003年からご主人の仕事の関係で台湾へ。2008年末に帰国し、2009年11月に「日本―台湾」のビジネスサポートを行なうシーアンドピートレーディングを設立。現在は代表取締役を務める。中国圏の駐在妻たちのためのサイト「駐在妻Navi」を運営中。

編集部:現地での生活のことも教えてください。中国や香港では日本の調味料などは簡単に入手できるのでしょうか?

木崎さん:香港では何でも入手できましたが、広州に来たら難しくなりました。日本のブランド名のスーパーに行ってみても中国食材ばかりで、お酢やそうめんのだしつゆすらないんです。あったとしても日本の相場の2倍くらいの値段で売られています。近場の韓国系のスーパーでようやく見つけたり、あとは日本に帰国した時にまとめ買いをしています。

伝さん:そうなんですよね。いま海外、特に中華圏・アジア圏での駐在員の数がすごい勢いで増えているのですが、真由子さんのように現地での食材の入手方法や、言葉や異文化への適合などで戸惑う方がとても多いようです。また、駐在生活に慣れてくると、今度はその「生活のマンネリ化」に悩む駐在妻たちも本当に多いのです。私自身はむしろそちらの方が本当に辛かった。皆、どんな風に暮らしているんだろうと……。

 私の駐妻時代を振り返ってみても、そういった悩みも含め、情報交換できる場があったらいいなと思ったので、「駐在妻Navi」を立ち上げたというわけです。開設してまだ1年未満ですが、毎日驚くほど多くの駐在妻さんが入会されています。駐在妻1年目の真由子さんの奮闘ぶりに、読者からの反響も多いです。

木崎さん:日本にいる時は当たり前にできたことでも、海外で生活してみると急に難しくなったりして、ストレスを感じることもあります。日本にいる時はいつも誰かに頼っていましたが、海外では、主人も昼間は仕事で出かけているので、自分ひとりの力で乗り切っていかなくてはいけない場面が多いです。私もここ1年で驚くほどたくましくなったと実感しています。新しい発見の連続ですね。

 次ページでは、中華圏で大人気の「QQ(キューキュー)フード」とは?

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