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更年期障害、漢方薬の効能が明らかに(2/2)

2011年7月29日

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 臨床試験は、1995年からの14年間に更年期外来の治療プログラムに参加した患者を対象に行われた。中等度以上の不眠を訴えた人の中で、薬物治療を全く受けていない77人と前述の「三大処方」のいずれかひとつを服用した74人について、平均144日間の治療期間前後の症状の変化を比較検討した。

 その結果、不眠については睡眠時間、入眠障害、中途覚醒(かくせい)、熟眠障害について分析したところ、入眠障害の改善に加味逍遙散と桂枝茯苓丸が高い効果を示した。中途覚醒については当帰芍薬散と加味逍遙散、桂枝茯苓丸で、熟眠障害については加味逍遙散が明らかな効果があることが分かった。不眠以外の症状では、発汗や循環器症状に関しては桂枝茯苓丸が、頭痛やめまいについては加味逍遙散で明らかな効果があることがわかった。

 久保田教授は「漢方薬が更年期障害の治療に適していることが客観的に示された」と話す。症状が出始めたら、早めに婦人科医と相談するといいだろう。

■ 更年期障害に対する漢方三大処方の効果
1995~2009年に東京医科歯科大学病院更年期外来が行っている「系統的栄養・健康教育プログラム」に参加した患者のうち、薬物治療を全く受けない77人と三大処方をのうち一つを処方された74人において、平均144日間の治療期間前後の症状を比較した。(データ:Terauchi et al Arch Gyn Obsted,2010)
■ 更年期障害に対する漢方療法の利点

・更年期障害の治療は比較的長期にわたって行われることが多いが、漢方療法の副作用の発生頻度は少ない

・ホルモン補充療法は、運動血管障害には奏功するが多彩な愁訴には不十分で、漢方療法よりも副作用が多い

精神安定剤には眠くなる作用があり、抗うつ剤はその使い方が婦人科医にとって不慣れである

Profile
東京医科歯科大学病院 産婦人科
久保田俊郎教授
「世界の中でも長寿な日本人女性が健康な人生を送るのに必要なのが予防医学。更年期ケアの重要性が高まっています」

「雑誌『日経ヘルス』もどうぞお楽しみください」

荒川直樹=科学ライター

日経ヘルス 2011年8月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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