前回に引き続き、29歳の若き仏師であり僧侶の吉水快聞さんのインタビューです。今回は、仏像鑑賞術を聞いてみましょう。

吉田 ここ数年の仏像ブームから、私も仏像に興味を持ち始めた一人です。お恥ずかしいことに、自分の国にある(宗教)美術的なものをほとんど知りませんでした。
ミケランジェロのダビデ像とか、西洋の美術は学生のころに勉強した覚えがありますし、美術室にあった石膏像も覚えています。でもそういえば仏像は記憶にない……。
吉水 そういう方は多いと思います。歴史や社会で少し出てくるくらいだったのではないでしょうか。
吉田 昔はほとんど仏像の話題に触れることがなく、興味もなかったのですが、ここ数年、京都、奈良、高野山……と訪ねるたび、意識して仏像を見るようになりました。
吉水 仏像のどういうところをご覧になられていますか?
吉田 造られた年代やどういった仏様なのかを確認しつつ、ただぼーっと見ているという感じが多いです。そうすると癒やされるんです……。
吉水 そうですね。まずそれが一番大切ですね。では今回はさらに一歩踏み込んで見てみましょう。僕の場合は、作者はだれか、材質はどうだとか、個々のパーツの造形とか、どうしても制作者としての観点から見てしまいます。
吉田 それ、面白いです!




