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排気ガス要因?幹線道路沿いでシミ悪化

2011年1月21日

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自動車の排気ガスによる大気汚染により、ほおや額などのシミが増えることが、名古屋市立大学やドイツ

の研究機関の調査で明らかになった。単独では、喫煙や紫外線に比べて影響は軽微だが、本人の意志とは

無関係に、24時間影響を受け続けるため、シミの悪化要因としては無視できないという研究者もいる。

排気ガスでシミが2割近く増加
ドイツでの調査で明らかに

■ 排気ガス由来の微粒子が多い地域では、シミが増える
排気ガス由来の微粒子が多い地域では、シミが増える
ドイツのルール地方の都市部と農村部に住む70~80歳の女性、各約200人を対象として、シミやシワのできやすさと大気汚染の状況の関係を調べた。排気ガス由来の微粒子が年間に1㎢当たり475kg堆積した場合と、一般的な人を比べたときのシミやシワのできやすさを示した。評価には、皮膚老化の評価指標「SCINEXA」とデジタル画像解析による皮膚の評価装置「ロボスキンアナライザー」を用いた。
(データ:『Journal of Investigative Dermatology 130、2719-2726』を基に作成)

■ 日本人は幹線道路沿い(10m以内)に住んでいるとさらにシミができやすい
日本人は幹線道路沿い(10m以内)に住んでいるとさらにシミができやすい
35~70歳の女性で、ドイツのデュッセルドルフ市内および近郊に住む白人53人と日本人18人を調査。幹線道路から10m以内に住む人の場合のシミのできやすさを示した。
(データ:名古屋市立大学 森田教授の資料を基に作成)

 大気汚染の一因とされる排気ガス。中に含まれる粒径10μm(マイクロメートル)以下の浮遊微粒子は呼吸器に影響するとされる。こうした排気ガスがシミやシワなど肌にも悪影響を与えることが明らかになってきた。

 研究を行ったのは、ドイツのハインリッヒハイネ大学環境医学研究所などのグループで、工業地帯として有名なルール地方の都市部と農村部に住む70~80歳の女性、各約200人を対象とした。その結果、排気ガスにさらされることとシミやシワのできやすさについて相関があることが明らかになった。

 例えば、排気ガス由来の浮遊微粒子が年間に1㎢当たり475kg堆積する地域の場合、額のシミが16%、ほおのシミが17%、口元のシワであるほうれい線が3%多くできるという。また対象者が少なく明確な関連性は見られなかったが、1日当たり1万台以上の車が通過する幹線道路から100m以内に住んでいる場合、額のシミが35%、ほおのシミが15%多かった。

 白人に比べて紫外線の影響を受けやすく、若い年代でシミができる日本人女性の場合はどうなるのか。名古屋市立大学の森田明理教授らがドイツ在住者について調べたところ、幹線道路の10m以内に住む白人の場合は1.9倍、日本人の場合は2.7倍シミが多かった。

 森田教授は、名古屋市内および近郊在住の日本人についても調べたが、明確な関連性は見られなかった。対象者の住む区域の大半が幹線道路100m以内に該当し、排気ガスの影響にあまり差がなかったとみる。

 排気ガスでシミができる仕組みは、まだ明確にはわかっていないが、有害物質が過剰な防御反応を引き起こして最終的にシミができると考えられている。

 代表的なシミの要因のうち、「一般に喫煙で2.5~4.7倍、紫外線で8~9倍に増加するとされており、比べると排気ガスの影響は小さい」と森田教授は話す。ただし、排気ガスは住居環境の問題であり、防ぐのが難しい。結果的に紫外線などによるシミを増強し、さらに濃くする要因ともなる。美容に気を配るのであれば、ぜひ環境問題にも配慮した生活を。

■ 排気ガスによるシミ生成メカニズムの仮説
排気ガスによるシミ生成メカニズムの仮説
粒径2.5μmの微粒子は毛穴から皮膚の細胞に到達することがわかっている。アリルハイドロカーボン受容体は皮膚の表面の表皮を構成する角化細胞に多い。
Profile
名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学
森田 明理 教授
皮膚老化の機序・防御や新規アレルギー薬剤の開発、光線治療開発などについて研究を進める。「食べ物とシミの関係も調べる予定です」。

「このほか『効くニュース』は、日経ヘルス誌面でどうぞ。」

取材・文/宇野麻由子=日経ヘルス

日経ヘルス 2011年2月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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