職人技への感動が購買意欲をかき立てる
螺鈿(らでん)名刺入れ 亀甲/Price 13万6500円

「螺鈿名刺入れ 亀甲」には、通常の名刺を25枚程度収納できる。
手鏡 連翹にエナガ(春)/Price 1万4700円

「手鏡 連翹にエナガ(春)」には、手鏡を入れるための巾着が付く
ショップの声
複雑な色に光る精巧な螺鈿細工は、見る者を感動させ、その感動ごと商品を購入したいという気持ちにさせる。
THE COVER NIPPONでは、日本の伝統的な工芸品に人気があると言う。もともと、同ショップは、日本の地場産業などの職人技を現代風にアレンジした商品に特色があったが、最近は特にそうした商品へのニーズが高まっている。
例えば、富山の高岡漆器は、2010年9月に同ショップで売上高ナンバーワンだった。価格が高いものは10万円を超えるが、1〜2万円台の商品を中心に9月に約50万円を売り上げた。「螺鈿名刺入れ 亀甲」は、表面に螺鈿(らでん)細工の手法で、貝殻をモザイクのようにはめ込み、緻密な模様を作り出している。また「手鏡 連翹にエナガ(春)」は、春に花を咲かせる連翹(れんぎょう)とエナガの組み合わせを、アワビ貝の螺鈿細工で描いている。いずれの商品も、キラキラと繊細な光を反射する表面の質感がとても美しい。
高岡漆器は、富山県高岡地域で作られる漆器の総称で、アワビや夜光貝、孔雀貝などを薄く削って、三角形や菱形の小片を作り、それらを組み合わせて模様を描く。一般に、貝の細工による装飾を螺鈿細工と呼び、通常は約0.3ミリの厚さの貝を使うが、高岡漆器では厚さ約0.1ミリの貝を使用するため、下地の漆が透けて貝が青く光るという特色がある。
「売り場では、手仕事で精巧に作られたきれいな製品に感動して、そのまま購入する消費者が多く見られる」と同ショップを運営するメイド・イン・ジャパン・プロジェクトSD事業部の松坂香里氏は説明する。
日用品や生活雑貨などは、多くの店で販売している商品であれば、価格比較サイトなどにアクセスして、最も安価に販売している店で購入するのが当たり前になっている。それに対して、同ショップでは、直接見て、手に取ったときの感動が、購買の重要な動機になる。




