残暑を乗り切る「森部屋」のススメ

2010年9月10日

 「この夏は、本当に疲れた」「夏は好きだけど、今年は参った」など、この夏の会話は「暑い」から始まって「暑い」に終わる、というパターンが多いですね。身体も心も夏の猛暑でヘトヘトな人が多いのが今年の特徴です。

 そこでこれから来る秋は、「休む」をテーマにしてみましょう!休むための工夫も色々。手近にできることは「自然のパワーをもらって元気になる」ことです。

 秋になると、山への行楽客が増えますが、これはとても理にかなっています。森林浴の良さは色々ありますが、心を落ち着かせる効果もそのひとつ。木の香りがするところでは、ストレスによる発汗が少なくなったり、脈拍数も安定することが分かっています。つまり、木の香りにつつまれた後は、不要なストレスがそぎ落とされ、疲れもとれやすくなるのです。

 そこで、木の香りを入れた芳香剤、セッケンや入浴剤などを使って、その効能を自宅で楽しんでいる人もたくさんいるようです。

 木の持つ機能は他にもあります。たとえば、調湿機能。このところの陽気のように、湿気の多いときには、木の中に水分を吸収して不快な湿気を取り除いてくれます。そして、乾いているときには水分を放出して適度な湿度にお部屋を調湿。家の中では、室内の湿度を調整してくれる“天然のエアコン”として活躍してくれるのです。

 例えば、10.5センチ角で約3メートルの杉の柱にはビールの大ビン約2.5本分(約1500ml)も水分が入っていて、そのうちの0.5−1本分(約300-600ml)の水分が出たり入ったりしているといわれています。もちろん、柱に限らず天井や床、家具など木製のものは、すべて水分が出入りしています。

 そこで、秋の深まるこの時期に、心と身体を休めるためにもこの木のパワーを生かしてみてはいかがでしょうか。お部屋の所々に木のエッセンスを入れて「森部屋」を作ってみるのです。例えば、ベランダやテラスなどのコンクリート部分に木を置いてみましょう。観葉植物を置くだけでも、かなり効果はあります。ラティス(木の格子状の柵)をベランダに置いて可愛い花を飾るのもステキ。ラティスの木のぬくもりと花は、心をなごませてくれるはずです。

 コンクリートのベランダやテラスをウッドデッキに変えると、部屋の中から見た殺風景なベランダに温もりが生まれます。自分で木のタイルを組み合わせて置くだけで、好きなサイズでウッドデッキにできる材料が売られていますので、思い立ったときにすぐに始められますよ。

 コンクリートには余計な熱がたまり、それが家の中に熱風をとりこんでしまう一因になりがち。そこで、家のすぐ外に木製のものを置くことで、余計な熱を取り払い、湿度を調整することは、疲れた身体を休めるためにも大切なんです。開けている窓から心地の良い木の香りや草木の成分が家の中に届けられれば、特別なことをしなくても、自然とこわばった心がやわらぎますよ。「ガーデニングにトライしてみたい」と思っていた人も、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。

 それにしても、窓を開けて“木のぬくもりのベランダ”作りをしていたら、蚊が入ってきて、夜眠れないことに・・・!キケンはこんなところに潜んでいるのだ・・・・・・トホホ。

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Profile
結城未来
結城未来(ゆうき・みく)
タレント・灯りナビゲーター
テレビ番組で活躍する一方、インテリア・コーディネーター、色彩コーディネーターなどの資格を生かして、健康と美に効く生活術を提案中。著書に、「頭がよくなる照明術」(PHP新書)、「人を動かす照明術〜歴史に学ぶここ一番での光の使い方」(ソフトバンク新書)、「照明リフォームでお部屋の模様替え」(小学館)など。
ホームページ http://yukimiku.jp/ツイッター http://twitter.com/yuukimiku
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