
前回は、「空気は読まなくてもいい」、ときには「空気を誤読してもいい」とお話ししました。
そもそも、「自分で読んでいるつもりの空気」が本当に正しいかどうかは、かなり怪しいものです。
私自身も「空気を読んで動いた」つもりだったのに、みんなの考えていることと逆だった、ということも何度かありました(それまでは結構「空気読めてる自慢」だったのですが…苦笑)。
たとえばその場の全員が空気を読んでいたとして、あとで「どう読んでいたのか」の答え合わせをしたら、全員違うかもしれません。
だいたい全員が「本当はAにしたいけど、きっとBの空気なんだろうな」と思って、そう動いてしまったら、本末転倒です。
もちろん、「この問題の結論はAにしたい」という「あからさまな空気」を持っている人がいれば、その人がその場の空気を支配することはあります。どっちでもいいや、と思っているのだったら、空気を読んでもいいでしょう。
とはいえ、「空気を読んでいる」つもりの人は、深読みしすぎることも多いので、話が思わぬ方向に行ってしまうかもしれません。
「空気を読む」なんて、妄想みたいなものなのかもしれません。無理矢理、空気を読もうとしなくていいのです。
空気を読むのではなくて、言葉で聞いてしまった方が、早いし面倒じゃないですよ。言葉では「Aでいいです」と言ったのに、あとで「本当はBにしたかったのに空気読んでくれない」と訴える人もたまにいますが、「空気クレーマー」ですから、気にしないことです。
ちなみに「最近のテレビはつまらない」「バラエティなんてくだらない」という人は多いのですが、私はこの数年のテレビやバラエティは、進化したし、面白いと思っています。
なぜならば今のテレビのバラエティは、人間関係や空気を読むと言うことを、「プロ」として見せているからです。「人間関係を見せて、それをベースに空気の流れを作っていく」という高度なレベルに発展していますから、見ていても面白いですし、「私にはここまでできないから、空気読むなんて芸当は無理にしなくていいや」とも思えるのです。
多くの人は「空気を読んでいるつもり」なだけなのです。そんなことに疲れてしまうよりは、空気は読まずに、言葉で聞いてしまいましょう。




