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体の中の「熱」と上手に付き合おう

2010年7月5日

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ハトムギの生薬名は「薏苡仁(ヨクイニン)」。利湿作用に優れている。

 シンガポールや香港、台湾などでよく見かける、涼茶(りょんちゃ)をご存じだろうか? 高温多湿の中国南方で生まれたハーブティーで、もっともポピュラーなのは、体の余分な水分をとりのぞく「利湿」作用と、前回ちらっと紹介した「清補(せいほ)」の作用を持つ薬草をブレンドしたものだ。

 蒸し暑い国で、油っこいもの、辛いもの、ニンニクの利いたものをよく食べていれば、体に“熱”や“湿気”がこもって当然。それを予防し、さらに元気もつけるのが、涼茶の役割なのだと思う。

 シンガポールの涼茶は、ペットボトルなどに詰められ、常温で売られている。使われているハーブそのものに熱を冷ます作用があるので、冷やす必要がないのだ。冷たくないほうが胃にもやさしく、吸収もよい。

 さて、前回に続き、涼茶の作用の一つでもある「清補」について、もう少し詳しく紹介しよう。「補う」作用がある食材というのは、基本的に体を温めるものが多い。逆に、「出す」「解毒する」といった働きを持つものは、体を冷やすものがほとんどだ。そんな中、エネルギーや潤いを補う作用を持ちながらも、クールダウン作用もある「清補」の食材は、ある種特別な存在といえる。

 例えば、ジャムなどの原料にもなる桑の実(マルベリー)。生薬名は「桑椹(そうじん)」と言い、穏やかながら血を補う作用があり、しかも「寒性」で体に熱を生む心配がない。血の不足による不眠や若白髪、目のかすみ、耳鳴り、めまいなどの改善に用いられる。冷え性の人には、温性で気や血を補うナツメ(「女性にぴったりの漢方食材を使いこなす」)のほうがよいが、ナツメを食べ過ぎると吹き出物が出るような人には桑の実のほうが適している。

 ところで、日本の女性の場合、冷えの自覚はあっても、「熱がこもっている」ことには気づかない人が多いようだ。冷え性の人のほうが多いのかもしれないが、自分の体質を見極めずに体を温めることばかり考えるのもまた問題。特に、これからの季節は、自分の体の中の「熱」にも目を向けてみよう。

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Profile
髙島系子
髙島系子(たかしま・けいこ)
中医学ライター。約15年にわたり、国内外で中医学に関する取材を続け、体の「なぜ」を「なるほど」にする知恵を広めるべく活動中。執筆のかたわら、中医学を活かしたごはん作りのワークショップも開催している。現在、シンガポール在住。著書に「妊婦は太っちゃいけないの?」(新潮社)
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