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「紫蘇」で梅雨のシーズンを快適に

2010年5月31日

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梅酢や青紫蘇を活用して、梅雨を乗り切ろう

 シンガポールで、一年中気をつけていることがある。それは、「湿気をためない」ということ。「カビ対策とか匂いとか、いろいろたいへんよね」なんて答えが返ってきそうだが、湿気の影響を受けるのは家ばかりではない。湿度の高いところで暮らしていると、人の体にも「余分な水分」がたまりやすくなるのだ。

 余分な水分は、胃腸の不調やむくみ、だるさなど、さまざまな症状を引き起こす原因になる。「水分」といっても、湿気に近いものから、どろっとした痰のようなものまで形はさまざま。中医学では「湿(しつ)」「水飲(すいいん)」「痰湿(たんしつ)」などと呼ばれている。これらの余分な水分は、季節や環境ばかりでなく、ある種の食生活によってもたまりやすくなる。逆に言えば、湿度の高い環境でも、食生活を一工夫すれば「水はけのよい体」にしておくこともできるのだ。

 さて、日本に住んでいる人も、他人事と言ってはいられない。もうすぐ1年で一番湿度の高い時期がやってくる。東京の梅雨から夏にかけての過ごしにくさは、シンガポールの比ではない。常夏の国には、都市計画にも人々の生活にそれなりの工夫があるためか、「最高気温○度、湿度○%」という数値より、体感的にはずっと快適だったりするが、東京は逆。梅雨は数値以上にべたっとしている気がする。

 さて、ではどうすればじめじめとした季節を快適に過ごせるのか。シンガポールの人たちが気をつけていることは、「冷たいものは体によくない?」にも書いたが、今回はそこから一歩進めて、身近な「利湿(りしつ)」食材、つまり、余分な水分をとりのぞく漢方食材を紹介したい。

 漢方食材と言っても、私たちにはあまりなじみのないものから、「えっ、これも漢方食材だったの?」と驚くものまでさまざまだ(「生姜、はちみつ、黒豆、ゴマ……『“薬”にもなる食品』の意外に知られていないこと」)。まずは身近なところから、梅雨時にはとても利用価値の高い食材、「紫蘇」をとりあげてみたい。
 
 湿気の多い時期は、ただでさえ胃腸の機能が低下しやすい。この時期、いつも食欲不振や軽い吐き気などに悩まされる、という人も多い。だからといって、のどごしのよい冷たいものや、刺身などの生ものばかり食べていると、よけいに消化器の働きが低下して「余分な水分」が体内に発生することになる。紫蘇には、それを「予防」してくれる作用があるのだ。刺身や鮨には必ず紫蘇が添えられている理由もここにある。

 青紫蘇ばかりでなく、赤紫蘇もいい。乾燥させたものなら、1年中生薬として漢方薬局に売っている。それにお湯を注いだ「紫蘇茶」はカンタンでおいしく、この季節には特におすすめだ。梅干し用としてスーパーに出回る塩漬けの赤紫蘇も便利。これを1袋買っておけば、大根やキュウリを和えたり、漬け込んだりするのに重宝する。赤紫蘇を刻んだものを、ふつうに研いだお米に加えて「ゆかりごはん」を作ることもできる(炊込みごはんの味付けについてはレシピ不要、おいしくカラダにいい料理を)。それもめんどうなら、市販の紫蘇ジュースの素や赤梅酢を、お湯で割っても飲んでいい。汗をかくことも体内の湿気を追い出すのに役立つので、ここはぜひ水ではなくお湯割りで。

 次回は、余分な水分を追い出すとともに、「気」を補う作用を持つ豆を、体質や体調に合わせて使い分ける方法を紹介したい。

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Profile
髙島系子
髙島系子(たかしま・けいこ)
中医学ライター。約15年にわたり、国内外で中医学に関する取材を続け、体の「なぜ」を「なるほど」にする知恵を広めるべく活動中。執筆のかたわら、中医学を活かしたごはん作りのワークショップも開催している。現在、シンガポール在住。著書に「妊婦は太っちゃいけないの?」(新潮社)
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