
カビの季節がやってきました!そう聞くと、あぁ、あのジメジメじとじとしたイヤな季節到来かと、憂鬱になりますよね。もともと、伝統的な和風建築は、湿気の多い日本の気候によく対応しています。建材として使われている木材が呼吸をしながら余分な湿気を取り除き、適度なスキマが快適な湿度をキープしていたんです。ところが最近では、高気密高断熱の住宅やマンションが増加。暖房や冷房がききやすくなった反面、家が自力でメンテナンスできる力を失ってしまったと言ってもよいでしょう。
その代償の一つが、カビや結露。特にこれからの季節、思わぬところでカビの発生に遭遇し、イヤな気分にならないためにも、普段から予防をしておきましょう!
まずは、カビの生えやすい場所を、家の中でチェック!家の中でカビが発生しやすい場所の第1位は、バスルーム。湿気と切っても切れない関係にあるこの場所のカンタンお手入れ法は、バスルームのカビ退治には「冷水ケア」を参考にしてくださいね。
そのほかのチェック事項は次の3つ。
チェック1 洗面所や洗濯機周辺などの水周り
カビの大好物は、湿気。湿気がたまるバスルームや脱衣所、洗面所などに窓がないマンションも多いので、なおさらカビには好都合。そこで、バスルームの湯気が脱衣所に逃げないように、お風呂上りにはトビラを開け放たないように要注意。普段の生活では、他の部屋の窓を開け放つと同時に、バスルームや洗面所のドアを開けて、空気の通り道を作っておくことも大切です。また、話題のプラズマクラスターやナノイーがついている洗濯機も発売されています。特に外側についているものは、洗濯機周辺のカビ撃退予防にお役立ち。こういった機能洗濯機で、洗濯機周辺や脱衣所のカビ対策を行なうのも賢い選択肢ですよ。
チェック2 靴箱の中
外でホコリと足の汗を吸ったクツは、靴箱のよどんだ空気の中で、悪臭やカビを発生させる元になりがち。お天気の良い日はクツを外に干して殺菌&クツ箱のトビラを開け放ち、空気の流れで悪臭とカビ菌を追っ払いましょう。
チェック3 押入れの中や家具の裏
カビの居心地の良い環境は、空気がよどんだ場所。空気がよどむと、カビの大好物の湿気もたまりがち。押入れの奥を片付けていたら、カビだらけ、という経験をお持ちの方も多いでしょう。お天気がよい日には窓を開けて家の中に空気の流れを取り込むことはもちろん、押入れのトビラも開け放って、カビ菌にとって居心地の悪い環境を作りましょう。日当たりのよくないお部屋の家具は壁から数センチほど離して置くなどして空気の通り道を作るだけでも、予防になりますよ。
ほかにも、湿気がたまり、空気がよどみがちな空間は、カビに狙われている場所。撃退のためにも、コマめに窓を開けましょう。ただし、これからの季節、雨が降っているときに窓を開けると、湿気が流れ込みやすくなります。雨のときにはエアコンのドライをつけるなどして、カビ対策に気をつけてくださいね。
かくいう私も、先日、雨が降ってきたので、エアコンのスイッチをオン。すると、しばらく使っていなかったので、カビ臭い空気が部屋中に充満。しまった!天気の良い日にエアコンのお手入れをしておくべきだった!