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【小倉千加子が斬る】今、嵐の時代の理由

2010年5月13日

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この1カ月のニュース:4月24日「嵐にしやがれ」(日本テレビ)がスタート

 今、嵐の時代ですね。「嵐」の時代。

 昨年の「紅白歌合戦」ではスーザン・ボイルが日本の歌手を圧倒してしまいました。でも「嵐」だけは別でした。歌唱力に関係なく存在そのものがオーラを発しているのですから。

 松本潤がステージから客席に降りてきて歌いましたね。審査員席から手の届くところまで来て、ものすごくサービスしてくれました。すると、それまで緊張しまくりで全身がこわばっていた勝間和代さんが興奮と愉悦の顔に一変したのです。

 「松潤降臨」に忘我の境地に突入した勝間さん。

 う~ん、勝間さんって本当に愉しいことを知らなかっただけなんじゃないか。「禁欲と努力の人」を過度に演じてきただけじゃないか。でも勝間さんにも人間的なところがあったのです。人間、プレゼンよりプレゼントです。

 「嵐」は、「まごまご嵐」を一所懸命やっていた頃からとても好感が持てました。4月24日には、「嵐にしやがれ」(日本テレビ)がスタートしました。もはや「嵐」が日本中を席巻したと言っても過言ではないでしょう。しかも、「日本の顔」として訪日観光の魅力をアピールする「観光立国ナビゲーター」にもなりましたので、これからは「東アジアの嵐」にもなります。

 が、私が一番好きなのは「ひみつの嵐ちゃん!」の「マネキンファイブ」です。

 「嵐」の5人が自分でコーディネートした服を着てマネキンになり、それを「女性」たちにお買い上げされるのです。もちろん「売れ残りマネキン」もあります。(今まで一番迫力があったのは米倉涼子が中心になってお買い上げした時でした)。

 「嵐」が今までのジャニーズと違うのは、服装を選ぶセンスを序列化されることをちゃんとやってのけることですが、年齢が若くて、5人の仲がよほど良くないとできないでしょう。

 服も靴も皮膚の延長線上にあるものですから、自己と外部の「境界」です。「作られる表面」といってもいいですね。そこに存在する自己は、頭の良さや顔の美しさとは関係がありません。いわば「第3の領域」です。

 服装を選ぶ能力は「センス」と呼ばれてきていますが、「温点」や「痛点」があるように、美的なものにもそういう「感覚」があるだろうと昔の心理学者が仮定しただけで、未だにその全貌は謎の領域です。複雑すぎて実験室では説明できないのです。

 しかし、「内部」ではなく、生まれつきの「外面」でもなく、自ら「表面」を演出することは高度消費社会を生きる女性の宿命のようなもの。

 「嵐」は、女性と男性の「境界」を超えましたね。

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小倉千加子
小倉千加子(おぐら・ちかこ)
心理学者。1952年 大阪市生まれ。早稲田大学大学院(心理学専攻)博士後期課程修了。現代人の“自分らしさ”のあり方について、心理学・ジェンダーの視点から鋭く考察。早稲田大学などでも教鞭をとる。『松田聖子論』『セックス神話解体新書』など、著書多数。
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