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“いい加減な料理”はえらい!

2010年5月10日

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ささっと作れて飽きない「ケ」の料理がいちばん。

 東京にいたころ、産後の女性向けに、料理のワークショップをやっていたことがある。料理の専門家でもない私が、なぜそんな活動をしていたか。それは、「授乳中だから、赤ちゃんのためにもちゃんとしたものを食べたい。けれど、赤ちゃんがいるから忙しくて、長い時間台所に立つことができない」と、ジレンマを抱えている女性が、周りにとても多かったから。いい加減な料理しか作れない私が見本(手本でなくあくまで見本!)となり、彼女たちに「なーんだ、そんなんでいいんだ」と、気持ちを楽にしてほしかったのだ。

 そのワークショップに集まってくる新米ママたちは、料理が作れなかったわけではない。むしろ、「ハレの日の料理」は得意な人が多く、「子どもが生まれる前は月に一度はホームパーティーを開いていた」という人や、「料理本を読むのが趣味」という人もいた。けれど、「毎日、栄養のことばかり考えて作る料理は息苦しくて」「献立や味付けがワンパターンになってしまう」など、「ケの料理」に対する抵抗感や苦手意識は強いようだった。

「家庭料理ってなんだろう」と思うようになったのは、このころから。なんとか答えが知りたくて、何十年もごはんを作り続けてきた、おばあちゃん世代の人たちにもインタビューしてみた。その中で印象に残ったのが、ある70代女性のこんな言葉。「私の料理なんて、もういい加減なものよ。ちゃんとしたものを作るのは、一年に一度くらいのもの」。

 どうやら、20代の新米ママも、70代のベテラン主婦も、「ちゃんとした料理」に対する認識は同じようなのだ。つまり、プロが作るような料理。本に載っている料理を、アレンジなしに、ちゃんと手順通りに作ること。

 でも、本当にそうなのだろうか? すばらしくおいしいわけではないけれど、その代わり、何十年食べても飽きない、その家のその味こそがいちばん!と思うのは私だけだろうか? 「プロが作るような料理」は、それこそプロに任せればいいし、その家に代々受け継がれる基本の味が、「標準の味」に取って代わられるなんて、なんだかとても悲しい。毎日台所に立ち、名もなき料理を作り続けられる人は、もっと胸を張っていいと思う。

「カラダが教えてくれる食生活」の基本は、自分の体に合わせたごはんを、自分で作ること。何年も作り続けるためには、カンタンでなければいけないし、また、飽きの来ない味でなければいけない。もちろん、だからといって外食がNGということではない。けれど、せっかく外食するなら、おいしいものを食べよう。そして、どうせ自炊をするなら、ある程度続けて作るのがいい。料理というのは習慣にしたほうがずっとラクだし、そのほうが材料も無駄にならないからだ。

 そんなわけで、「自炊ときどき外食」を無理なく、楽しく続けられるコツを、数回にわたって紹介したいと思う。いつも料理を作っている人にはちょっとタイクツかもしれないけれど、どうぞご容赦を。

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Profile
髙島系子
髙島系子(たかしま・けいこ)
中医学ライター。約15年にわたり、国内外で中医学に関する取材を続け、体の「なぜ」を「なるほど」にする知恵を広めるべく活動中。執筆のかたわら、中医学を活かしたごはん作りのワークショップも開催している。現在、シンガポール在住。著書に「妊婦は太っちゃいけないの?」(新潮社)
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