「30歳までに環境問題を解決する会社を作ります!」――高校の卒業式で、そう宣言した。そして今、当時の言葉通りの仕事をしている。優しく柔らかな物腰の一方で、底知れないバイタリティの持ち主でもある。大塚玲奈さん(29歳)は、環境に配慮した日本の商材を海外へ紹介する会社「エコトワザ」を07年に起業。社長を務めている。

「日本の中小企業の中には、優れた環境技術やアイデアを持つ会社がたくさんあります。でも日本語の資料やウェブサイトしかない場合がほとんどなんです」
そこでエコトワザが英文資料の作成を担当。会員企業の商材をエコトワザの英文サイトや発行する英字雑誌に掲載し、海外企業からの引き合いを待つ。問い合わせが入った際の英文メールの作成や対応も担当し、その後の交渉もサポートする。環境に配慮した日本ならではの技術を海外へ輸出することで、環境問題の解決を目指す。
「最近では、アメリカの大手靴メーカーから、靴を収める箱に大阪のある会社の紙を使いたいという申し出を受けました。その会社は、脱臭効果がある炭化した梅干しの種を、古紙に刷り込む技術を持っているんですよ」
「海外との、今までなかった世界が開けた」――そう会員企業の担当者に言われたとき、「やっていて良かった」と心の底から思う。
環境問題への関心は小学生の頃からだ。2歳から10歳までをアメリカのニューヨーク郊外で過ごして、帰国。まもなく、喘息になり、大気汚染に興味を持つようになった。
「湾岸戦争のときは、海へ流れ出すオイルの映像をテレビで見て、問題提起する学級新聞をひとりで作ったりして…。周りにあきれられていましたね(笑)」
正義感が強いのかもしれない、とも。
「アメリカの教育の影響が大きいんでしょうか。“良くない”と感じると、同時に“変えなきゃ”と思うんです」




