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睡眠との関わりが深い「心」という臓器

2010年3月26日

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新鮮なリュウガン。味はライチに似ている。

「こころはどこにあると思いますか?」――ある中医師からこんな質問を受けたことがある。えーと、それは脳の活動によるもので……などと答えていいものかどうか迷っていると、「脳という概念を持たない中医学では、こころに関するトラブルも、五臓(脾・肺・心・肝・腎)からアプローチするんですよ」と教えてくれた。そのときにいちばん驚いたのが、「心(しん)」という臓の働きである。

 「心」は、そのポンピング作用で血を全身に送り出す臓器である。その「心」が“こころ”と深い関係にあるという話に、当時はびっくりし、その一方で納得もした。

 驚きやときめきといった感情にまず反応するのは心臓だ。ほっとしたときも、思わず胸をなで下ろす。緊張すると手足が冷たくなってくるのも、血を送り出す心臓と関係があるからかもしれない。そんなふうに思ったのだ。考えてみれば、心という文字がついている臓器なのだから、こころと何らかの関係があったって何の不思議もない。

 古代の人々がこころと心臓を関連付けて考えたのは、ある意味当然だと思う。そして、これを現代においてもナンセンスと片づけるわけにはいかないのは、実際に「心」を調整することで改善できる症状がある、という点である。

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髙島系子
髙島系子(たかしま・けいこ)
中医学ライター。約15年にわたり、国内外で中医学に関する取材を続け、体の「なぜ」を「なるほど」にする知恵を広めるべく活動中。執筆のかたわら、中医学を活かしたごはん作りのワークショップも開催している。現在、シンガポール在住。著書に「妊婦は太っちゃいけないの?」(新潮社)
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