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住む場所や季節で体質が変わる?

2009年11月6日

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 10月にマレー半島の西側にあるペナン島を訪れた。中心街のジョージタウンは、昨年世界遺産に登録されたばかり。美しく枯れた佇まいのこの島に、独自の食文化があることをご存じだろうか?私自身、シンガポールからわずか1時間のこの島で、こんな新鮮な食体験ができるとは思っていなかった。

 屋台料理がおいしいため、B級グルメの宝庫などと言われるが、「屋台」「B級」という言葉の響きからは想像のつかない、いくつもの繊細な味に出合った。たっぷりの薬味と酸味がさわやかなアッサム・ラクサ、ていねいにだしをとったホッケン・ミー、ハーブ入りの混ぜごはん、ナシ・ウラム……。ペナンの料理人たちは、化学調味料を多用せずに旨みを出すコツ、着色料を使わずに彩る術を知っているようだ。下ごしらえにも相当の時間を費やしていると思われる。

 今や、アジアのリゾートでもおいしいイタリアンが食べられるご時世だけれど、世界のどこに行っても同じ味ではおもしろみがない。豊かな食生活とは、その国、その地方、そして、それぞれの家庭の味があることじゃないだろうか?そもそも、その土地で生まれた味や調理法には、必ず理由があるはずだ。これは、「食」と「医」の世界両方に通じることでもある。

 「ペナンに自生している薬草は、極寒性(体の熱をとりのぞく作用が強い性質)のものが多いんです」と語るのは、日本人医師で中医でもある本橋京子先生。北京中医薬大学大学院を卒業し、この9月にペナン島に引っ越してきたばかりだ。「ここに住む人たちの治療に古くから役立ってきた薬草ですが、北京のような亜寒帯地方では、ほとんど出番がないでしょうね」と笑う。そこにいる人の体に合う植物が、その地域に自生しているというのは、なんとも不思議な話だが、これは世界中のあちこちで見られる現象でもある。「住んでいる場所の近くで取れるものは体によい」「旬のものを食べよう」という話は、こういった自然の摂理から生まれた知恵なのだろう。

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Profile
髙島系子
髙島系子(たかしま・けいこ)
中医学ライター。約15年にわたり、国内外で中医学に関する取材を続け、体の「なぜ」を「なるほど」にする知恵を広めるべく活動中。執筆のかたわら、中医学を活かしたごはん作りのワークショップも開催している。現在、シンガポール在住。著書に「妊婦は太っちゃいけないの?」(新潮社)
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