「炭水化物を抜いたら10キロ減った!」
これは男性の特権だった!?

2009年10月13日

 ご飯やパン、麺類などを控えて、炭水化物をとらないようにする「炭水化物ダイエット」。有名なダイエット法なので、あなたも試してみたことがあるかもしれません。しかし、これまであまりにもご飯を食べ過ぎていたというような人は別にして、なかなか効果があらわれないという方も多いのではないでしょうか。

 実は、女性にとって、炭水化物を減らすことは、ダイエットには直結しないのです。

 炭水化物を抜いただけで痩せるのは、男性の特権です。炭水化物を減らして血糖値が下がると、男性の体は、内臓脂肪を栄養源(グルコース)に変えて血糖値を上げようとします。その結果、内臓脂肪が減っていくというわけです。

 ところが、女性の場合はそうはいきません。女性ホルモンの一つ「エストロゲン」は女性らしい体を作る役割があります。一方、血糖値が上がったとき、それが筋肉を動かすエネルギーとして使われないと、おしりや太ももなどの皮下脂肪に変えていくのもエストロゲンです。このため、女性は内臓脂肪より皮下脂肪が多くなっています。皮下脂肪は内臓脂肪に比べると体に悪いというわけではないのですが、スタイル的には気になりますよね。

 さて、炭水化物を減らして血糖値が下がったとき、この皮下脂肪が使われてくれるのであればよいのですが、女性の場合はエストロゲンがあるために、血糖値を上げるために皮下脂肪が使われず、代わりに筋肉や、皮下脂肪以外の脂肪(バストなど)などが使われてしまうのです。筋肉が減るということは、それだけ代謝が下がり、ますます痩せにくい体質になってしまうということです。

 炭水化物ダイエットは、女性向きではないのです。ですから、夫婦で同じ炭水化物を減らした食事をしていても、ご主人はすぐにダイエット効果が出るのに、奥さんはなかなか痩せないということがあります。それは、個人差というより、女性の体の仕組みから仕方のないことだといえるでしょう。

 無理をして炭水化物を減らすと、その分エネルギー源が減ってしまうことになります。それでは元気に日々を過ごすことができません。ダイエット法として、炭水化物を減らすのはあまりおすすめできないのです。

では、効果的に炭水化物をとるにはどうしたらよいでしょうか。それは次回でお話ししたいと思います。

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Profile
仲眞美子
仲 眞美子(なか まみこ)
イーク丸の内院長。認定内科医、人間ドック専門医。東京医科大学医学部卒業。同大学内科学教室助手、社会保険蒲田総合病院内科医長、東京実業健康保険組合総合健診センター医長を経て、現職。食による検診データの改善をテーマに研究調査中。首都大学東京OUがん予防と食生活・食事療法講座講師。
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