ペルーの首都リマは意外と赤道に近く、夏の紫外線の強さは日本の比ではない。どんなに日焼け止めを塗っていても、なぜか肌が焼けていく。つやつやとした褐色の肌をしたペルー人たちに囲まれているとつい油断をしてしまい、一時帰国した日本で浴びる冷たい視線で、自分がいかに色黒なのか気づく始末だ。
郷に入っては郷に従え、日焼けするのは仕方がないが、問題なのはシミとシワ。ペルー人が「日焼けした」といっても傍目からはその違いは分からないが、日本人の場合はそうはいかない。肌の奥からじわじわとシミが湧いてくる様子を、毎晩鏡で確認できてしまうほど深刻なのだ。
日本から持参した化粧品は日焼け止め効果を謳うものばかりで、すでに日焼けしてしまった愚か者にはあまり応えてくれそうにない。
ニキビや傷跡、シミ、シワを消す
ペルー独自のいい化粧品はないかと聞いてみたところ、教えられたのが「Baba de Caracol(ババ・デ・カラコル)」。ペルーでは昔から使われている天然素材のクリームで、お肌の再生を助けニキビや傷跡を消し、シミやシワをも取るという夢のような化粧品なのだとか。
しかし、その天然成分は何かと聞くと、皆揃って苦笑する。それもそのはず、「Caracol」は「カタツムリ」、「Baba」は「唾液、よだれ」、その名の通り、これはカタツムリの粘液を使ったクリームなのだ。
確かにあのネバネバした粘液が乾いたらリフティング効果でシワも伸びそうだが、どうも胡散臭い。しかし「だって昔からあるんだもん」という友人の言葉に、古来から「ウグイスの糞」というこれまたインパクトのある化粧品を有する日本人としては、全面否定するわけにもいかなかった。



